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KAWS(カウズ)と聞いて最初に頭に思い浮かぶのが、かの「目が×」の様々なキャラクター。きっと多くの人が、テレビや雑誌、街、お店などで、あの独特の「目が×」のキャラクターを目にしたことがあるでしょう。特に、シンプソンズやディズニーキャラクターなどをベースにした「目が×」の作品群は、世界中で多く知られているところです。
KAWSの本名はブライアン・ドネリー。1974年にアメリカ・ニュージャージー州で生まれ、1996年にニューヨークのSchool of Visual Artsを卒業しました。
その後、フリーランスのアニメーターとしてディズニーのスタジオで働く一方で、ニューヨークでストリートアーティストとしての活動を開始。街中の様々な場所にゲリラ的に登場する彼の作品は、やがてニューヨーカーたちの注目を集めるようになりました。
KAWSの活躍はアメリカ国内のみならず、世界にも広がりを見せます。1999年には日本のアパレルブランド「Bounty Hunter」とコラボ提携。のち原宿の「A Bathing Ape」とのコラボ作品もリリースするなどし、一躍日本でもKAWS(カウズ)の名は有名に。2016年にユニクロとのコラボ商品を発表したことで、日本でのKAWSの作品や感性、知名度が定着した印象です。
日本におけるファッションブランド等とのコラボとは別に、世界的なミュージシャンや世界的な飲料メーカーとのコラボ作品など、様々な媒体を通じて自身の感性をアピール。もはや、ビッグネームからのオファーが絶えることはありません。
ストリート出身で成功したアーティストとして、バンクシーと並び称されるKAWS。今後のさらなる活躍が期待されています。
引用元:https://sniffingeurope.com/2017/02/04/streetartist5/
引用元:https://sniffingeurope.com/2017/02/04/streetartist5/
ミッキーマウスを彷彿とさせるような外観にして、全身が黒で表情の分からない「Companion」という作品。手の甲には、KAWS作品の象徴である×印が彫られています。 愛らしさと毒っ気をあわせ持つこの不思議な2体のキャラクターは、ファンの間でじわじわと人気が上昇。フィギュアとしてはもとより、巨大なスカルプチャー作品として、世界中の多くの場所で展示されました。
グラフィティをしているときの自分の考えは「ただ知ってもらいたい」だけです。世界でこの視覚的言語を使って知ってもらいたい。人々に届かないのであれば、絵を描くことは私にとって何も意味がありません
人々の生活の中にカートゥーンがどのように入り込んでいるか不気味にかんじた。その衝撃は習慣的な政治と比較するほどのものだ
KAWS(カウズ)にとって日本初となる大型展覧会が、2021年7月16日(金)から10月11日(月)まで、六本木ヒルズ杜タワー52階にある「森アーツセンターギャラリー」で開催されます。ちなみにご存じの方も多いかとは思いますが、「森アーツセンターギャラリー」は、著名な美術品に加え、漫画やアニメ、映画、デザインなど、世界中から多彩な作品を集めて展示している美術館です。
実はKAWS(カウズ)は、今から約20年前の2001年に渋谷パルコで個展を開催したことがありました。その時の個展のタイトルが、今回と同じ「KAWS TOKYO FIRST」。KAWS(カウズ)自身、この20年に歩んできた自分の軌跡をたどる「原点回帰」という意味を込め、当時と同じタイトルを選んだようです。
展覧会では、KAWS(カウズ)のアイコン的存在でもある「目が×」の作品を筆頭に、その才能をいかんなく発揮した絵画・彫刻など150点の作品をセレクトして展示。原点から、どのような軌跡を経て現在にいたったのか、視覚的・直感的に感じられる作品を並べます。また「軌跡」という点では重要な位置づけとなる「自身が影響を受けたアーティストの作品」も展示する予定だそう。
展示会限定アイテムとして「目が×のひよ子」など、ブランドとのコラボ商品も販売予定。様々なステージから、様々な角度から楽める展示会になりそうです。
現代アートから骨董・古美術までを扱う「本郷美術骨董館」代表。20歳から草間彌生の作品を集めているコレクターでもある。BSフジで放送中の、若手日本アーティストを紹介する番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」制作提供も行っている。お店では鑑定をするかたわら、テレビ・ラジオなどにも出演し、現代アート界を盛り上げている。
KAWS(カウズ) 作品の最大の特徴が、かの「目が×」のマーク。ポップな雰囲気のキャラクターに「目が×」を施すことが多く、中でも特に、人気のキャラクターをモチーフにした「目が×」の作品が数多く発表されています。こちらでご紹介している作品は、シンプソンズをモチーフにした作品「KIMPSONS」。ポップでユニークなタッチにして、人間社会の深い闇を感じさせるインパクトの強い作品です。