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白髪一雄は天井から吊ったロープにつかまりながら素足で滑って描く「アクション・ペインティング」で知られる画家ですが、絵画以外の作品も制作しています。その1つが、牛の肝臓やセメントなどを使用した立体作品「赤い液」です。
真っ赤な液体に牛の肝臓が入った水槽はホルマリン漬けを思わせる妖しさがあり、アクション・ペインティングによって描かれたダイナミックな作品とはまた違った作風を味わえます。白髪がさまざまな表現に挑戦してきたアーティストだということが伺える作品です。
赤い液は1956年に制作され、2001年に再制作されています。
2023年11月現在、赤い液を常設している美術館の情報は得られませんでした。
2020年に東京オペラシティ アートギャラリーで開催された大規模個展「白髪一雄展」では、公益財団法人 尼崎市文化振興財団から寄託された個人蔵の「赤い液」が展示されています。ただ、このときに展示された赤い液は2001年に再制作された作品を複製したものです。
今後開催される展覧会でも展示される可能性があるため、気になる方は展覧会の情報などをこまめに確認しておくことをおすすめします。