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彩瓢

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作品解説

彩瓢は、日本の戦後美術を代表するアクションペインターの白髪一雄が1963年に制作した作品です。

白髪一雄は天井に吊り下げられたロープにつかまり、足を絵筆代わりにしながらダイナミックに描く「アクション・ペインティング」を生み出したことで知られています。1955年からは戦後日本の前衛芸術を引っ張ったアーティスト集団「具体美術協会」の中心メンバーとなり、パフォーマンスアートの先駆けとして活躍。ダイナミックな作風で独自の領域を切り開いていき、海外での評価も高い画家の1人です。

彩瓢もアクション・ペインティングによって描かれた作品ですが、これまでの作品で見られたキャンパスの外にはみ出すように滑走する線の動きは抑えられているのが特徴。キャンバスの端に合わせながら大きな楕円や円で絵の中央部を囲い込むように描かれており、この囲い込む表現は1962年以降の作品に数多く取り入れられています。

同じアクション・ペインティングで描かれていても、表現による違いを感じられる作品です。

作品詳細

彩瓢を見られる美術館

2023年12月現在、彩瓢は兵庫県立美術館に所蔵されています。兵庫県立美術館にはそのほかにもアクション・ペインティングで描かれた白髪の作品を多数所蔵しており、年に数回開催されるコレクション展にて鑑賞することが可能です。

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