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草間彌生

草間彌生
引用元:FASHIONSNAP.COM https://www.fashionsnap.com/article/2017-02-21/kusama2017-start/

草間彌生は
どんな人?

日本を代表する芸術家(1929年~現在)。世界でも評価が高く、「前衛の女王」とも呼ばれています。トレードマークとなっているカボチャや水玉模様の作品は、誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

生まれは長野県松本市。幼い頃から草花やスケッチを楽しむ少女でしたが、一方で統合失調症に悩まされていました。水玉で視界が覆われる、花に話しかけられるなどの幻聴・幻覚から逃れるため、その幻聴・幻覚を絵にするようになったとされています。

女学校を卒業後、京都の学校で日本画を学び、28歳の時に渡米します。渡米にあたり、「より良い作品を生む」という決意から、それまでの作品をすべて焼き捨てたという驚きのエピソードも有名です。

渡米後は、明日の食べ物も買えないような困窮した生活が続きましたが、それでも諦めずに絵を描き続けた草間彌生。絵画や立体作品だけでなく、「ハプニング」と称した過激なパフォーマンスを行うなど表現の幅を広げ、次第に注目を浴びるようになります。「ハプニング」は、全裸の男女に水玉模様を描いてヌードデモを行ったり、セックスや乱交をテーマに過激なパフォーマンスを披露したりと非常に過激だったため、多くの議論を呼びました。しかしそこには、金儲け第一の資本主義や性差の否定、ベトナム戦争反対などの強いメッセージが込められていたのです。バッシングにも負けず自分の表現を貫き通し、徐々に人々の心に受け入れられていった彼女は、1960年代になると「前衛の女王」とまで呼ばれるようになります。

草間彌生のパフォーマンスアート
引用元:CATCH A SITE http://catch-a-wave.com/catch-a-blog/kusama-yayoi/

しかし、パートナーであるジョゼフ・コーネルが死去すると、精神的な不調が続きます。1973年に帰国し、入院しながら文学作品などをも生み出していく草間。

1980年代以降、水玉などのモチーフを再解釈し、私達になじみが深い草間作品が形作られていきます。御年90歳の現在も精力的に活動しています。

草間彌生の代表作

言わずと知れたおなじみの作品

草間彌生「かぼちゃ」"

引用元:CATCH A SITE http://catch-a-wave.com/catch-a-blog/kusama-yayoi

かぼちゃ

草間彌生といえばクイズをしたら、水玉かかぼちゃがあがるであろうほど、有名なモチーフ。

全国各地、色んな場所でかぼちゃオブジェを見ることができます。

いろんなところで見られるかぼちゃアート

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めっちゃいい天気! #ベネッセハウス #草間彌生かぼちゃ#草間彌生 #香川trip#直島かぼちゃ #直島アート #直島

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草間彌生のかぼちゃ😊 大好きな場所😍 #福岡市美術館 #アート #美術館巡り #美術館 #美術館好き #散歩 #大濠公園 #福岡市 #観光 #草間彌生

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#幾兆億年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ #永遠の無限 #YayoiKusama #草間彌生 #草間彌生美術館 #TokyoArtBeat #TABapp

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直島かぼちゃ

瀬戸内海に浮かぶ直島で見られるかぼちゃ。

草間彌生ブレイクのきっかけ

草間彌生「無限の鏡の部屋:ファリスの平原」"

引用元:アートペディア https://www.artpedia.asia/2017/02/25/草間彌生-無限の鏡の部屋-ファリスの平原/

無限の鏡の部屋:ファリスの平原
発表年
1965

「無限の鏡の部屋―ファルスの原野」と紹介しているサイトもあります。

ガラスとかぼちゃの共存

草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」

引用元:日本文教出版 https://www.nichibun-g.co.jp/data/education/k-bi-museum/k-bi-museum004/

ミラールーム(かぼちゃ)
所有
ハラ ミュージアム アーク(群馬県)
発表年
2003

草間彌生を代表する水玉、かぼちゃカラーとミラールームがひとつになった作品。

精神の近郊の危うさを思わせる

草間彌生「自殺した私」"

引用元:CATCH A SITE http://catch-a-wave.com/catch-a-blog/kusama-yayoi/

自殺した私
発表年
1977

日本に帰国し、入退院を繰り返していたころの作品です。この翌年に「マンハッタン自殺未遂常習犯」で小説家としてデビューします。83年に発表した「クリストファー男娼窟」は、第10回野性時代新人文学賞を受賞など、才能は多岐にわたっています。

草間彌生が気になるなら
行っておきたい
草間彌生美術館

東京・新宿にある草間彌生美術館(完全予約制)は、その名の通り草間彌生の作品のみを展示する美術館です。

公式ホームページでは「草間彌生美術館は、様々な教育普及プログラムを実施しています。草間作品を通じて現代美術の普及と理解を広めることを目指しています。」とあるように、ギャラリートークや講座、子どもワークショップなど、さまざまな催しを展開しています。

草間彌生美術館
引用元:草間彌生美術館 https://yayoikusamamuseum.jp/home/(2020年3月4日時点のものです)

草間彌生の名言

私はこの水玉一つで立ち向かってやる。これに一切を賭けて、歴史に反旗を翻すつもりでいいた

引用元:「水玉の履歴書」(草間彌生)

発症当時は不治の病といわれていた統合失調症よって、見るものすべてに水玉や網目が浮かんでいた草間。それにただ絶望するのではなく、アートに昇華するのが強いですね。

水玉については「作品を作るとき、特に水玉模様を強制的に持ってこようと思っているわけではないのです。いつも自然に水玉模様ができるだけ」とも語っています。引用元:BAZAAR https://www.harpersbazaar.com/jp/celebrity/celebrity-buzz/g30236370/words-to-live-by-yayoi-kusama-lift2-191231-crfb/?slide=3

私は、芸術の力、愛の力をもって、世界中に平和と愛の素晴らしさを届けたい。だから愛を込めて、一生懸命描くの。もっともっと描き続けます

引用元:VOGUE https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2017-02-21

2014年の回顧展に際しての発言。いまだ3日に1枚のペースで作品を生み出し続けるという草間。10歳のころから自殺を望んでいた少女が、もっともっと描き続けたいと願えるアートのパワーはすごい!とただただ感動します。

草間彌生について
現代人の声を拾ってみた

監修者

【監修】
染谷尚人

2017年には、世界で最も売れた女性アーティストとして6560万ドル(約71億8000万円)を売り上げるなど、世界的な人気を誇るアーティストです。その作品価値はここ10年で50倍にも跳ね上がっています。

現代アートから骨董・古美術までを扱う「本郷美術骨董館」代表。BSフジで放送中の、若手日本アーティストを紹介する番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」制作提供も行っている。お店では鑑定をするかたわら、テレビ・ラジオなどにも出演し、現代アート界を盛り上げている。

本郷美術骨董館の
公式サイトを見る

本郷美術骨董館
店名:
本郷美術骨董館
住所:
〒113-0033 東京都文京区本郷5-25-17 本郷美術ビル2階(東大赤門前本店)
電話番号:
0120-518-100
営業時間:
10:00~19:00
(日曜のみ10:00~17:00)