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草間彌生の「毒きのこ」は、彼女の代表的な作品の一つ。水玉模様と幻想的な世界観が特徴的です。赤と白の水玉で覆われたきのこは、作家の代表的な芸術言語である「水玉」のモチーフを最大限に活用しています。有機的な形状のきのこは、毒々しさと同時に生命力を感じさせ、現実と幻想の境界を曖昧にする草間彌生特有の世界観を体現しています。
自然界の脆弱さと危険性、美しさを象徴的に表現しており、見る者に不思議な魅力と緊張感を与える作品。草間彌生の独特な芸術スタイルは、きのこを通じて生命の繰り返しと無限性を視覚化し、観る人の想像力を刺激する力を持っています。カラフルな色彩と無数の斑点で彩られたきのこは、危険でありながら魅力的な生命体。禍々しさがありながら、鑑賞者の心を捉える不思議な雰囲気を放つ作品です。
2024年11月現在、毒きのこは長野県にある松本市美術館に所蔵されています。長野県松本市は草間彌生の故郷にあることから、同美術館では草間彌生の作品を300点以上所蔵。これまでに生み出されてきた作品の数々を鑑賞できます。
また、2022年4月21日から2025年3月31日まで、「草間彌生 魂のおきどころ」と題する特別展が開催中。草間彌生のアーティスティックな軌跡を包括的に辿る内容になっており、彼女の初期作品から近年の代表作シリーズ「わが永遠の魂」までを網羅しています。世界的に高く評価される日本現代アート界の巨匠の創造的な進化を見られるため、草間彌生ファンは必見です。