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2017年に豊田市美術館で展覧会『奈良美智for better or worse』が開催されました。1987年から2017年までの奈良美智の代表的作品100点が展示されるという大規模な展覧会。その目玉のひとつとして展示されたのが「Dead of Night」 です。制作は2016年。奈良美智の代表的なシリーズの少女が描かれた作品ですが、Dead of Nightの少女は、うつむいてまぶたを閉じています。鋭い目つきの少女が描かれた作品とは異なる雰囲気で、内省的な作品です。キュッと閉じた口元からは、静かな主張を感じます。悲しげでありながら、強さのを感じさせる姿が印象的です。
Dead of Night は豊田市美術館の展覧会で展示された作品ですが、現在は個人蔵となっており、鑑賞できません。
同タイトルのシリーズが他にも制作されています。2004年に制作されたdead of night というタイトルの作品は、2020年2月に開かれたロンドン・クリスティーズのオークションにおいて、約3億2千円で落札。こちらも鑑賞できません。
豊田市美術館では、Dream Time (1988年)、Girl on the Boat (1994年)、Through the Break in the Rain (2020年)の3作品が所蔵されています。