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奈良美智の「春少女」が発表されたのは2012年。ちょうどその1年前の2011年に、奈良の故郷・青森を含む北日本全域で東日本大震災が発生しました。
「春少女」は、震災から復興にかけての人々の連帯感や生命力を、奈良が全身全霊で表現した作品。従来から奈良が描き続けてきた少女の絵ですが、以前までの作品とは異なり、目がやさしくカラフルです。震災から復興までのプロセスを後世に語り継ぐ義務があると語る奈良は、「春少女」の目を持ってそれを表現しました。先の震災は、奈良の思想にも画風にも影響を与えたようです。
「春少女」を所蔵している美術館は、横浜みなとみらい地区にある横浜美術館。1989年に開催された横浜博覧会のパビリオンとして利用され、博覧会の終了後、正式に横浜美術館としてオープンしました。
奈良の「春少女」の他、横浜ゆかりの作品群、岸田劉生、下村観山、横山大観、菱田春草、マグリット、セザンヌ、イサム・ノグチ、パブロ・ピカソなど、国内外の巨匠たちの作品を数々展示。館内にはレストランやショップも併設されているので、終日楽しむことができます。