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音を主体として表現された作品や耳で聴くことをテーマにしたアートです。音による作品を展示して発表するので、音楽とは異なるものとして区別されています。
サウンドアートという名前で芸術作品が呼称されるようになったのは1980年代ですが、それ以前にも音を主体とした芸術作品はありました。1913年に発表された、イタリア未来派のルイージ・ルッソロによる「騒音音楽」は、サウンドアートの先駆だと考えられています。
またサウンドアートと関連が深いアーティストとして挙げられるのが、実験音楽で知られるジョン・ケージです。1952年に発表された「4分33秒」では、会場内で生じる音を全て作品として表現しました。ジョン・ケージ以降の実験音楽的作品を、ケージの実験音楽と区別するためにサウンドアートと呼ぶこともあるそうです。
現在ではマルチチャンネルやバーチャル・リアリティーといったテクノロジーを活用した作品も発表されているサウンドアート。耳で聴くだけの従来の音楽とは違った、他の知覚で感じことができる新たな分野として注目されています。
日本のミュージシャン・坂本龍一と、アーティストグループ「ダムタイプ」のメンバー・高谷史郎によるサウンドアート。坂本龍一の「設置音楽」シリーズ2作目となるこの作品は、東京都の初台にあるNTTインターコミュニケーション・センターで展示されました。東日本大震災の津波で被災して、修復不能なほどボロボロになったピアノからインスピレーションを受けたこの作品のテーマは「転生」。世界中の地震データを使い、壊れてしまったピアノが音を奏でているように見せる作品です。
日本のサウンドアーティストevalaが発表した「hearing things #Metronome」は、立体音響プログラムによって作られたサウンドVR作品です。音だけのVR(拡張現実)と表現された作品は、サウンドに映像技術を組み合わせて体験者を空想の世界へと誘います。聴覚以外の知覚を刺激するサウンドアートの新しい形として注目を集めました。
現代アートを楽しむうえで
知っておきたいアーティストを
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カナダはGordon Monahamの87年作。本人所蔵デッドストックを手にした方から譲り受けた!!発信音の出る3機のスピーカーをロープに括ってぶん回しながら録ったり、アップライトピアノの共鳴板を介して張られた長いピアノ線が荒野の風に振動する音を録ったサウンドアート。神棚に祀る〜!(ないけど) pic.twitter.com/DpP0PlTDy1
— 5▲〒◎ (@analogtarou) February 11, 2021
『視覚的に美しい音』
— さしさし (@100portals) June 12, 2020
〈音〉定量化された周波数を視覚化したモノで
音を見て「こんなに美しいのか♪🥰」
と驚かれると思います、
非常に美しい音のカタチです。
是非!少しでも御覧になってみて下さい♪
皆様は何ヘルツがお好みかな?(^-^)https://t.co/O8lEBbJMDS#サウンドアート https://t.co/2NnafP28ep
現代アートから骨董・古美術までを扱う「本郷美術骨董館」代表。20歳から草間彌生の作品を集めているコレクターでもある。BSフジで放送中の、若手日本アーティストを紹介する番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」制作提供も行っている。お店では鑑定をするかたわら、テレビ・ラジオなどにも出演し、現代アート界を盛り上げている。
サウンドアート作品を数多く手掛ける鈴木昭男が、1996年から継続して、世界各地で発表している「点 音(おとだて)」シリーズ。「点音」は、屋外で茶会を楽しむ茶道の「野点(のだて)」をもじったものだとか。地面に置かれたオブジェクトの上に立って、その場で聞こえる音に耳を澄ませるという作品です。普段の何気ない景色でも、音に意識を向けることで、いつもとは違った気づきがあるかもしれません。