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バンクシー

バンクシーは
どんな人?

バンクシーという名前を聞いたことがなくても、バンクシーが描いた作品を見たことがある方は、きっと多いことでしょう。それがバンクシーの作品だと気付かぬままに。

イギリスを中心に、日本も含めて世界中の壁や公共物などに、まるで落書きのように描かれるバンクシーの作品。その作風は、スプレーを使って絵を描くスプレーグラフィティと呼ばれるジャンルです。以前はただの落書きとして一蹴されていたスプレーグラフィティですが、これを芸術レベルまで昇華させたことは、バンクシーの大きな貢献と言えるでしょう。 一見、類似の作品は街中にたくさんあるものの、政治的メッセージや風刺の奥深さ、絵画として表現するセンスなど、類似作品とは似ても似つかぬ水準の高さがバンクシーの作品です。

ところでバンクシーという名前は、彼自身の本名ではありません。彼自身の正体はまったくの謎に包まれています。作品を制作している姿を人に見せることはありません。もとより、彼は人前に姿を現しません。 その謎めいた行動が、バンクシーの作品に奥行きを与えている、という側面もあるでしょう。あるいはバンクシー自身、その謎めいた行動を含めて自分の作品、と考えているのかもしれません。

ストリート壁面での創作以外にも、既存の美術館でゲリラ的に自分の作品を無断展示する、という奇特な行動でもバンクシーは有名。これまで、MoMA、メトロポリタン美術館、アメリカ自然史博物館、ブルックリン美術館、大英博物館、ルーブル美術館など、世界に名だたる有名美術館で自分の作品をゲリラ的に無断展示しています。

バンクシーの代表作

風船と少女

風船と少女

画像引用元URL:https://www.artpedia.asia/balloon-girl/

風船と少女
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発表年
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バンクシーという名前を知らなくても、この作品を見たことがある、という方は多いのではないでしょうか?イギリスでは最も人気があるバンクシー作品の一つとされている「風船と少女」です。 2002年にロンドンのウォータールー橋に描かれて以来、ロンドン周辺のさまざまな壁に同様の絵が描かれましたが、2021年現在は、そのいずれも残っていません。 2018年、オークションにかけられた風船少女の絵が、オークション中にシュレッダーで切り裂かれる事件が発生。バンクシー自身が仕掛けた演出でした。

東京2003

東京2003

画像引用元URL:https://www.artpedia.asia/banksy-in-tokyo/

東京2003
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発表年
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日本に唯一存在すると言われているバンクシー作品。作品が描かれた場所は、東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」の日の出駅付近の防潮扉。2000年~2003年の間の作と言われていますが、厳密な制作日は定かではありません。 傘をさし、鞄を持ったユニークなネズミ。バンクシーはネズミ一般について、「ゴミにまみれて絶望のうちに粛々と生きている。そしてなお、やつらはすべての文明を破滅させる可能性を秘めている」と評しています。

バンクシーの名言

世界で最も大きな犯罪は、法を破る人々によってではなく、法に従う人々によって犯される。こういう人々が、爆撃や虐殺の指令に従うのである。

引用元:https://live-the-way.com/great-man/celebrity/banksy/

才能を持ちながら成功していない人間ほどこの世の中に溢れかえっているものはない。自分の才能を使い切る事ができる場所を見つける前にそこを離れてしまっている。

引用元:https://kento-worldtravel.com/banksy-quotes/

バンクシーに関する
展示inJAPAN

旧名古屋ボストン美術館

世界中で100万人を動員したバンクシー展が、ついに日本にも上陸しました。2021年2月3日~5月31日が旧名古屋ボストン美術館(名古屋)、同年7月2日~10月31日がユナイテッドラボ(福岡)にて、「バンクシー展 天才か反逆者か」が開催されます。

イギリスに拠点を置き、匿名で壁面などに作品を発表し続けるバンクシー。作品の発表形態が独特なことから、これまで展示会の開催は難しいとされていました。そのような中で今回、世界中の個人コレクターたちの協力により、主催者がバンクシーの作品を70点ほど集めることに成功。モスクワやマドリッド、リスボン、香港などの世界主要都市での展示会開催に続き、ついに日本にもバンクシー作品が上陸する運びとなりました。

単に作品を展示するだけではなく、大型3面スクリーンを利用しバンクシーの世界観を追体験する展示もあり。平日は1,800円、休日は2,000円。学生は割引、未就学児は無料となります。