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六本木ヒルズと森美術館の10周年を記念して2013年に開催された「LOVE展:アートにみる愛のかたち」のために制作された作品。
万華鏡の内部のような鏡張りの異空間に、草間の代表的なモチーフである水玉で覆われた突起物を並べたインスタレーションです。インスタレーションとは現代美術で見られる表現手法の1つで、特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置き、鑑賞者が空間全体を作品として体験する芸術を指します。
同作が展示されたLOVE展では、床や天井からいくつも伸びる突起物がゆっくりと色を変える空間に、草間が愛について書いた詩「落涙の居城に住みて」を彼女自身が朗読する声が流れていました。草間の永遠のテーマである愛や独特な世界観を全身で感じられる空間が広がっており、展示会を訪れた方にとっては貴重な鑑賞体験となったことでしょう。
愛が呼んでいるの出展を受け、Love is Callingと題したガラスキューブが限定500個のグッズとして販売されました。
愛が呼んでいるを所蔵している美術館の情報は、残念ながら確認できませんでした(2024年6月時点)。そのほかのインスタレーション作品については、草間彌生美術館や十和田市現代美術館、原美術館ARCなどに所蔵されています。