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草間彌生の作品は、網目や水玉模様などの同一モチーフを執拗に反復して描くのが特徴です。網目や水玉模様は草間作品に頻出する、草間彌生の代名詞とも言えるモチーフとなっています。
渡米後の1950年代末に網目や水玉模様を繰り返し描いた大画面の絵画を発表し、注目を集めます。1960年代に入ると、絵画で確立した網目模様の様式を立体作品に展開しており、スーツケース、脚立は草間彌生がミラノでの個展に合わせてヨーロッパのアトリエで制作した貴重な作品です。
スーツケースや脚立といった現実のモノに網目が描かれることで、これまで絵画の表面上だけの存在だったに立体感が生まれ、生き物のウロコや皮ふといった命を感じられる作品に仕上がっています。
スーツケース、脚立は埼玉県立近代美術館に所蔵されています。日本を代表する建築家・黒川紀章氏が初めて設計した美術館で、格子状のコンクリートと曲線のガラスのファザードの対照が印象的なデザインをしています。
埼玉県立近代美術館では日本の現代作家から海外の巨匠まで優れた美術作品をコレクションしているほか、近代以降のデザイン性の高い椅子コレクションも見どころです。スーツケース、脚立の展示情報については、美術館の公式HPをご確認ください。