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黄帝

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作品解説

「黄帝」は1963年に制作された、白髪一雄の作品の中でも特にスケールの大きい油彩画です。縦272.5cm、横212.8cmという迫力あるサイズで、白髪作品としては珍しい縦長の構図が採用されています。

縦長の画面いっぱいに、赤・黄・青といった原色がダイナミックにぶつかり合い、そこに繊細な線や飛び散るしぶきが重なり合って、圧巻の構成美を生み出しています。

白髪の代名詞とも言える「足で描く」技法によって描かれた本作では、絵具の厚みがまるで隆起するかのように立ち上がり、ところどころには彼の足の指の形さえも残されているほど。その荒々しさの中に、色彩の重なりとコントラストが細やかに計算されており、装飾的とも言える完成度が際立ちます。

作品詳細

黄帝を見られる美術館

「黄帝」は兵庫県立美術館に所蔵されています。ぜひ、生々しくも美しい筆跡をぜひ間近でご覧ください。また同館では、白髪の他の代表作「天異星赤髪鬼」や「色絵」「作品I」など、多彩なコレクションを有し、年に3回ほどコレクション展を開催しています。

展示状況は時期によって異なるため、訪問前に最新の展覧会情報を公式サイトなどで確認することをおすすめします。

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