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新進気鋭のアーティストとして、国内外で人気の小松美羽氏。端正なお顔立ちで、「美しすぎるアーティスト」として注目されることも。
小松美羽(1984年~現在)は、神獣をモチーフにした独創的な作品で、世界的に注目されているアーティストです。最近では、「24時間テレビ」(日本テレビ系)のTシャツのデザインや、チャリティーオークションでも話題になり、テレビでライブペインティングを見た人も多いのではないでしょうか。
生まれは、自然豊かな長野県坂城町。子どもの頃から多くの動物を飼い、生や死を身近に感じて育ったことが、彼女の死生観として作品にも表れています。また、小松美羽が描く狛犬や龍といった神獣は、とても大きな目をしているのが特徴的です。人の魂を見るというその大きな目には、「魂に潜む悪いものを排除して、その場所を聖域として守ってほしい」という彼女の思いが込められているのだとか。
2005年、女子美術大学短期大学部の卒業作品として制作された銅版画《四十九日》が一躍脚光を浴びた小松美羽。卒業後も、日本の伝統工芸とコラボレーションするなど、アーティストとして活動の場を広げていきました。
2014年、出雲大社に絵画《新・風土記》を奉納し、翌2015年には、有田焼の狛犬《天地の守護神》が大英博物館に永久所蔵されました。さらに、2016年にはニューヨーク・ワールドトレードセンターで作品が常設展示。2017年の台北での個展では、来場者数3万人、作品の売上100万ドルにも上りました。国内外で高く評価され、その勢いは、若手日本人アーティストの筆頭ともいえるでしょう。
日本でも、2016年から2020年まで、毎年個展が開催されています。会場でおこなわれる圧巻のライブペインティングも人気。白装束を身にまとい、瞑想をしてから描き始める、その神秘的でダイナミックなパフォーマンスを観ようと、毎回多くの観客が集まっています。
出雲大社に奉納するために制作された絵画。光の集合体としての黒や、闇の中の彩りが表現されていて、大きな目の中心部にはダイヤモンドが入っています。このダイヤモンドは、大小2つの星を映し出すカッティングが施されていて、「Wish upon a star(星に願いを)」という名前なのだとか。ダイヤモンドがキラリと輝いて、作品に光を与える瞬間があるなんて素敵ですね。この絵画は、出雲大社の新庁舎の入り口に展示されています。
目力の強い龍が描かれたこの作品は、迫力のある大胆な構図や、鮮やかな色合いが印象的。でも、よく見てみると、かなり細かく描き込まれていて、緻密さが同居しているのも魅力です。大きく見開いた目は、全てを見通しているようでもあり、見守ってくれているようでもあります。龍に「悪サスルナヨ」と言われているような気もして、家に飾ってあったら毎日気が引き締まりそうです。
初期の銅版画作品から神獣を描いた作品まで、小松美羽の代表作を一堂に集めた展覧会が、広島県のウッドワン美術館で開催。有田焼で作られた狛犬《天地の守護獣》や、「24時間テレビ」チャリTシャツのデザイン原画も、間近で見られる貴重な機会です。お近くの方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
●会期:2020年9月5日~11月8日(日)
●会場:ウッドワン美術館
●住所:広島県廿日市市吉和4278
●休館日:月曜日
日時指定•定員制『小松美羽展 祈り』(銀座 WHITESTONEギャラリー 〜'20/09/13)https://t.co/qnobNNovUc
— 楚 々 (@sosotosita) September 4, 2020
どの作品にも無垢で混じり気のない祈りを宿す凄み 肌で感じられました
穢れを清めるためなら殉ずるくらいの
でも愛らしいんですよね神獣さんたち🐉💕
写真の作品は西陣織に描かれてました pic.twitter.com/ajgmYIaNQ1
今日発売@Discover_Japan は #小松美羽 特集20ページ!📖https://t.co/37nzUYzJLv
— アロマ&カラーリスト 土屋亜津子 (@atsuko73) September 4, 2020
24時間テレビチャリティでデザイン画やオークション絵画を描いたり出演したりしたのに一切のギャラを受け取らなかったと聞いて尊さしかない🙏読み応えある量、楽しみ!webはこちら→https://t.co/FVANNE5ZPp pic.twitter.com/42AX0ns1zH
現代アートから骨董・古美術までを扱う「本郷美術骨董館」代表。20歳から草間彌生の作品を集めているコレクターでもある。BSフジで放送中の、若手日本アーティストを紹介する番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」制作提供も行っている。お店では鑑定をするかたわら、テレビ・ラジオなどにも出演し、現代アート界を盛り上げている。
ロンドンにある大英博物館の日本館に、永久展示されることになった狛犬たち。有田焼の窯元とのコラボレーションで制作された作品です。小松美羽は当時30歳という若さで、大英博物館に作品が所蔵されるのは異例なことでした。アジア部門のチーフキュレーターの目に留まり、魂を感じる作品として所蔵が決まったそうです。2匹の狛犬は、厳めしい表情ながらもどこか可愛らしく、今にも嬉しそうにしっぽを振り出しそうで、小松美羽の狛犬愛を感じます。