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Cosmic

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作品解説

奈良美智の《Cosmic》は、3メートル近い大画面に、ひとりの少女が描かれた作品です。少女の瞳は、まるで星のような光を宿し、その輝きは衣服や周囲へと静かに広がっているようにも見えます。大胆にデフォルメされた姿と、極めてシンプルな輪郭。一方で、肌の色彩には繊細なグラデーションが施され、確かな体温を持ち、今この場にいるかのようなリアリティを感じさせます。

《Cosmic》というタイトルが示すのは、人間社会とは比べものにならないほど大きな時空をもつ、宇宙のスケールです。人間社会の中で生まれる不安や問題を、はるかに大きなスケールから見つめ直す視点。こどもという存在を通して、私たちが抱え込んでいる世界の「狭さ」を、そっと浮かび上がらせているようにも感じられます。

作品詳細

作家紹介:奈良美智について

奈良美智は1959年、青森県弘前市生まれのアーティストです。日本とドイツで学び、こどもや動物をモチーフにした絵画やドローイング、立体、インスタレーションなど、幅広い表現を通じて国際的な評価を築いてきました。

奈良の作品に描かれるこどもたちは、純粋無垢であると同時に、かすかな毒や影を抱えています。それらは作家自身の記憶や内面と深く結びつきながら生み出され、世代や文化的背景を越えて、多くの人の共感を呼んでいます。

Cosmicを見られる美術館

《Cosmic》は、タグチアートコレクションに所蔵されています。

タグチアートコレクションは、ミスミグループ創業者・田口弘によって築かれた現代アートコレクションです。アメリカン・ポップアートを起点に、世界各国の多様な表現を幅広く収集してきました。絵画にとどまらず、立体や写真、映像など、ジャンルにとらわれない構成も、このコレクションの特徴のひとつです。

「作品は人に見てもらってこそ意味がある」という考えのもと、特定の展示施設を持たず、全国各地の美術館で展覧会を行うという独自のスタイルを続けてきました。都市部に限らず、現代アートに触れる機会の少ない地域へも作品を届けたいという姿勢が、一貫して貫かれています。

展示の時期や会場は固定されていないため、《Cosmic》の鑑賞を希望される場合は、事前に最新の展示情報をご確認ください。

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