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奈良がドイツに渡る前の1991年に日本で制作された「犬の山」。奈良の初期作品の中では代表作の一つとして知られています。
当時の奈良は、「犬の山」の他にも「まぼろしの犬のピラミッド」や「まぼろしの犬の山」など、犬をモチーフにした作品を複数発表しています。初めの頃は犬のリアリティを感じさせる作品が主流でしたが、デフォルメを重ねていく過程の中で、徐々に丸みを帯びたイラストのような犬へと変貌。以後、奈良の作品には、たびたび丸みを帯びた犬が登場しています。
「犬の山」が展示されている場所は青森県立美術館。三内丸山遺跡に隣接する場所に設けられた解放感のある美術館です。
開館は2006年7月。竣工記念シンポジウムには、青森県出身の奈良美智も出席しています。
所蔵作品の代表的な作家は、奈良美智の他、棟方志功や寺山修司、ピカソ、マティス、クレー、シャガールなど。中でも特に奈良作品の所蔵数が多く、自らの寄贈品も含めて計170点余りを所蔵しています。
広大な三内丸山遺跡を見学した後に青森県立美術館へと足を進めるのは、青森観光の定番コースの一つ。館内にはカフェやショップもあり、家族連れで楽しく過ごしている姿も多く見られます。