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1986年に制作されたシルクスクリーン作品です。
草間彌生の作品といえば、ドットネットとも評される水玉と網目模様を思い浮かべる方も多いでしょう。本作品でも網目模様の海に漂う魚が描かれており、魚の体にランダムに打たれた水玉が印象的な作品に仕上がっています。魚にはポップなカラーが配色されているものの、目には生気がなく、強迫的に繰り返される黒背景の網目模様もあいまってどこか不穏な雰囲気も感じられます。
草間彌生が水玉や網目模様を強迫的に繰り返し描くのは、「無限」や「永遠」を表現しているとのこと。本作品においても、どこまで続いているのか、現世なのか黄泉の世界なのかも分からない網目模様の海が独特な世界観を生み出しています。
草間作品のなかでも魚をモチーフとしたものは珍しく、希少性の高い作品です。
Fishを見られる美術館の情報は、残念ながら確認できませんでした(2024年4月時点)。そのほかの作品については、草間彌生美術館や東京都現代美術館、十和田現代美術館、松本市美術館、福岡市美術館などに所蔵されています。草間作品の独特な世界観を堪能したいという方は、展示会の情報を随時チェックしてみましょう。