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群青

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作品解説

《群青》は、白髪一雄が再び「フット・ペインティング」に回帰した晩年期に生み出した作品のひとつです。比叡山延暦寺での修行を経て、精神性と芸術性のさらなる融合を模索するなか、白髪はスキージ(長いヘラ)による円相の制作に挑戦します。しかし思うような表現には至らず、最終的には自身の身体で描くという原点へと立ち返りました。

キャンバス一面に広がるのは、まさに“群青”の名にふさわしい深みある青。黒にも近い重厚な色彩から、薄く伸ばされた鮮やかな青まで、濃淡のあいだに豊かな表情が浮かび上がります。飛び散る絵具や、端までのびやかに走る線のひとつひとつが、白髪の動きとエネルギーを生々しく伝えているようです。

作品詳細

群青を見られる美術館

《群青》は、白髪一雄が地元・尼崎市の高校に寄贈した作品であり、現在は尼崎市教育委員会(尼崎市立尼崎高等学校)によって所蔵されています。一般に公開される機会は限られていますが、展覧会などで貸し出されることもあります。

近年では、尼崎市総合文化センター「白髪一雄記念室」にて開催された以下の企画展で展示されました。

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