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天空星急先鋒は、白髪が少年時代から愛読している中国の伝奇小説「水滸伝」の登場人物108人をタイトルに冠した全108点の作品群・水滸伝シリーズの1つ。水滸伝シリーズは海外での評価も高く、白髪の代表作でもあります。
白髪は天井から吊るしたロープにつかまりながら足を滑らせて描く技法「アクション・ペインティング」で知られるアーティストで、天空星急先鋒もアクション・ペインティングによるダイナミックな線を堪能できる作品です。
作品のタイトルは完成後に付けられたものなので、水滸伝に登場する豪傑をイメージして描かれたものではありません。ただ、画面を縦横無尽に駆けるダイナミックな線は、短気で無鉄砲な性格が由来して「急先鋒」というあだ名がついた索超をよく表していると言えるでしょう。
天空星急先鋒は兵庫県立美術館に所蔵されています。兵庫県は白髪のゆかりの地でもあり、兵庫県立美術館には白髪をはじめとする兵庫ゆかりの画家の作品を多数所蔵。白髪の作品としては、天空星急先鋒を含む水滸伝シリーズをはじめ、作品Ⅱや蠕、彩瓢など41点が所蔵されています（2023年11月時点）。また、同じく兵庫県内にある尼崎市の「白髪一雄記念室」でも、白髪の作品を鑑賞可能です。
