【世界一ゆるい】現代アートの歩き方 » 現代美術を楽しむうえで知っておきたいアーティスト » 草間彌生 » The Man

The Man

このサイトは 「本郷美術骨董館」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

作品解説

引用元:This is Media https://media.thisisgallery.com/works/yayoikusama_05

1962年に制作されニューヨーク近代美術館に所蔵されている「アキュミレーションNo.1」に連なるテーマであり、当時の世の中にはびこっていた男性優位という考え方に一石を投じた作品になります。「アキュミレーションNo.1」はソファにびっしりと男根状の突起を張り付けていたのに対し、こちらの「The Man」では突起にやかんを吊り下げるというユーモアを実践。

草間彌生は元々、長野の保守的な旧家で生まれ育ち、幼いころから「セックスは汚いもの」と教え込まれていたとのこと。そうした影響により、成長後、男根への恐怖心や嫌悪感を抱くようになってしまい、それを克服するために、自らのアート作品で取り上げたというエピソードが語られています。繊維類やゴムなど可塑性のある素材を用いたソフト・スカルチャに仕上げることで、可能性や刹那性も表現しているとのこと。

作品詳細

The Manを見られる美術館

The Manは、1989年、かの黒川紀章の建築設計によってオープンした広島市現代美術館(南区比治山公園)に所蔵されています。こちらの美術館はHiroshima MOCAという愛称でも知られており、草間彌生はもとより、アルベルト・ジャコメッティ、アンディ・ウォーホール、イサム・ノグチ、岡本太郎、横尾忠則、奈良美智といった錚々たる方々の作品を擁しています。

なお、2021年から2022年にかけては改修工事のため休館となっており、2023年3月にリニューアルオープン予定となっています。

現代アートの種類や楽しみ方を
詳しく見る

その他のおすすめページ