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Miss Moonlight

作品解説

これまで奈良が多く描いてきた女の子は、まるで鑑賞者を睨んでいるかのような鋭い目つきが特徴的でした。おでこを大きく出していることも、これまでの特徴の一つと言えます。

一方で2020年に発表されたMiss Moonlightでは、女の子の象徴だった鋭い目が閉じられ、おでこの露出も少なめになっています。近年、奈良が描く女の子は、Miss Moonlightのように徐々に柔らかい表情へと変化しつつあるようです。

奈良が感じている世界が女の子の表情に描かれているとするならば、近年の奈良は、徐々に世界観を変えているのかもしれません。Miss Moonlightは有名な奈良の代表作の一つですが、個人蔵ということもあり、なかなか一般にお目にかかることがありません。

作品詳細

Miss Moonlightを見られる美術館

2022年現在、Miss Moonlightを所蔵している美術館を確認することはできませんでした。作品の制作年が2020年と比較的新しく、かつ所在が不明ということならば、まだ奈良本人が保有している可能性があるかもしれません。

制作された同じ年の2020年、東京・六本木ヒルズ森タワー内にある森美術館で開催された「STARS展:現代美術のスターたち -日本から世界へ」において、奈良のMiss Moonlightが公開されました。

同企画で公開された奈良の作品は、Miss Moonlightを含めた約20点。初公開の15点を始め、中期を代表するインスタレーションVoyage of tye Moon(Resting Moon)なども公開されています。のち台湾で開催された「奈良美智特展」でも、同作品が披露されています。