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夜の花は草間彌生が2003年に制作した作品です。鱗をまとった茎、触手のようにうねうねと伸びる花びらは、草間彌生ならではの世界観。代名詞とも言える水玉模様と網目模様も取り入れられています。一見ピンクの花は青や紫など様々な色が複雑に組み合わされており、妖艶な雰囲気。同系色であるワインレッドの背景に描かれても、強い存在感を放ちます。
ポップな色使いの作品が特徴的な草間彌生作品の中では、少し珍しい色使い。真っ白な壁との相性が良く、インテリアとしても人気です。また「夜の花(B)」として、ブルー背景にエメラルドグリーンの花が描かれた色違い作品もあります。
制作された2003年は草間彌生の作品が世界で注目を集めるようになり、海外の美術館で続々と草間彌生展が開催されていた時代。どことなく作品から、旺盛な創作意欲とチャレンジ精神が感じられます。
夜の花を見られる美術館の情報は、残念ながら確認できませんでした(2024年8月時点)。アートコレクターの手を転々としているようなので、機会があればどこかのギャラリーに展示されることもあるかもしれません。