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本作品は1992年に制作されたシルクスクリーン作品です。
雨というよりも無数の毛細血管が全面を覆っているようにも見え、無限に増殖する水玉や網目模様の作品とはまた違った、不穏で異様な雰囲気に仕上がっています。幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされてきた草間彌生にとって、降り注ぐ雨粒や絶え間ない雨音がこういったイメージに見えていたのかもしれません。
雨をテーマにした草間作品には、今作のほかに「早春の雨」や「夜の雨」があります。
夕映えの雨を所蔵している美術館の情報は、残念ながら確認できませんでした(2024年10月28日時点)。
同じく雨をテーマにしたインスタレーション作品の「早春の雨」は、熊本市現代美術館の階段下にあるミラールームに展示されているほか、シルクスクリーン作品の「夜の雨」シリーズは松本市美術館に所蔵されています。草間彌生が雨をどのように表現しているのか興味がある方は、美術館の展示情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。