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地雷探知機

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作品解説

小さな少女が手にしているのは、まるでおもちゃのような地雷探知機。少女はそれを地面に向け、何かを探るような仕草を見せています。無邪気に遊んでいるようにも見えますが、その手にした道具の“意味”を理解しているかのような気配もあり、可愛らしさと不穏さが紙一重で並ぶ、不思議な緊張感を湛えた作品です。

この作品が描かれたのは1993年。奈良がドイツに拠点を置いていた時期の、比較的初期にあたる一作で、日本の公立美術館では所蔵例がきわめて少ない貴重な作例でもあります。現在のスタイルに通じる表現も見られる一方で、線や色彩にはどこかやわらかさがあり、独特の浮遊感や軽やかさが漂っています。

作品詳細

作家紹介:奈良美智について

1959年、青森県弘前市に生まれる。にらみつけるような強いまなざしをもつ少女像で知られ、ドローイングやアクリル画を中心に国内外で高い評価を受けてきた現代美術作家です。

1987年に愛知県立芸術大学大学院を修了後、ドイツへ渡り、デュッセルドルフ芸術アカデミーで学びました。ケルンを拠点に活動したのち、2000年に帰国。以降は国内外で数多くの展覧会を開き、その表現は世界中で親しまれています。

絵画にとどまらず、立体、ドローイング、インスタレーションなど、表現の領域は多岐にわたります。音楽や文学への造詣も深く、その影響は作品の空気感やモチーフに色濃くにじんでいます。

地雷探知機を見られる美術館

《地雷探知機》は、香川県の高松市美術館に所蔵されています。

同館は、「戦後日本の現代美術」「20世紀以降の世界の版画」「香川の漆芸・金工」を3つの柱に、1,700点を超える作品を収集。とりわけ現代美術のコレクションは国内屈指の質と量を誇り、瀬戸内国際芸術祭の開催地としても知られる創造都市・高松にふさわしい文化拠点として親しまれています。

奈良美智の作品では、《地雷探知機》のほかに《Milky Lake》(2001年)、《Time of My Life 2001》(1998〜2001年)も収蔵されています。展示は定期的に入れ替えが行われるため、《地雷探知機》が公開されているかどうかは、美術館の公式サイトで事前にご確認ください。

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