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黒とかげ

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作品解説

黒とかげは草間彌生が1989年に制作した作品です。草間作品でおなじみのモチーフであるかぼちゃが登場します。しかし、珍しくかぼちゃ単体だけではなく、黒いとかげが2匹登場しているのが印象的です。

とかげが腹を空かせてかぼちゃを食べにやってきた、という解釈もあるようです。実際のとかげは肉食性で、地上の昆虫類やクモ、ミミズ、ワラジムシなどを主食としています。しかし、この作品では8つのうちどのかぼちゃが美味しそうかじっくりと見定めているようにも見えます。反対側のもう1匹と、かぼちゃを巡って睨み合っていると考えることも出来るでしょう。

かぼちゃやとかげに目を奪われがちですが、縁にあしらわれた赤白のチェックや血管めいたかぼちゃを繋いでいる模様の意義を考えてみても面白いかもしれません。

作品詳細

黒とかげを見られる美術館

黒とかげを見られる美術館の情報は、残念ながら確認できませんでした(2024年9月時点)。本作に描かれた「かぼちゃ」は、草間作品によく見られるモチーフ。神奈川県の「かぼちゃ美術館」や香川県の「ベネッセハウス ミュージアム」などでは、草間の制作したかぼちゃ作品を鑑賞できます。

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