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Flapeared Creeping Dog

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作品解説


引用元:This is Media  引用元:This is Media  https://media.thisisgallery.com/works/yoshitomonara_28

「Flapeared Creeping Dog」はおでこを広く出した女の子とともに、奈良美智がモチーフとして多く取り上げている犬を題材とした作品で1994年のもの。同じ1994年には、10本の足を持つ魔訶不思議な雰囲気を醸し出している「10 feet dreaming pup」ならびに「10 feet angry pup」も制作されています。

作品名の“Flapeared”とは垂れた耳、“Creeping”とは、蛇や爬虫類などのように這いつくばって進むという意味があり、意訳すると「とぼとぼ歩くたれ耳の犬」といったニュアンスになります。

描かれているのは、前述の「10 feet~」で描かれているような10本足ではなく、4本足ですが、一方で胴体が「10 feet~」で描かれている犬のように長いのが印象的。その上で、お腹の部分に黄色で強調マークが描かれており、表情も冴えない感じとなっています。腹痛を感じているのか、妊娠して子犬を身ごもっているのか、見る者の想像力を刺激しているといった感じです。

作品詳細

Flapeared Creeping Dogを見られる美術館

Flapeared Creeping Dogは奈良美智の出身県である青森県立美術館に所蔵。同じ1994年に制作された「10 feet dreaming pup」や「10 feet angry pup」、さらには「あおもりの犬」や「まぼろしの犬シリーズ」など、奈良作品を数多所蔵。2016年には奈良の大型立体作品である「Miss Forest /森の子」が設置されていることでも知られています。

また青森出身のアーティストの作品を精力的に展示しており、さらには青森県が所蔵する、かのマルク・ジャガールの絵画の展示も行われています。。

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