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天暗星青面獣

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作品解説

ロープにつかまって滑走しながら素足でダイナミックに描く、アクション・ペインティングで絵画に新たな領域を切り開いた白髪一雄。アクション・ペインティングで描かれた作品のなかでも、海外での評価が高いのが白髪の代表作「水滸伝シリーズ」です。

水滸伝シリーズは白髪が少年時代に愛読していた、伝奇歴史小説「水滸伝」に登場する108人の名が題名に付けられた全108点の作品群の総称で、天暗星青面獣もその1つ。水滸伝シリーズは1950年代後半から1960年代前半に描かれ、当時30代~40代だった白髪のエネルギーがぶつけられたアクション・ペインティングの真骨頂とも言える大作群です。

作品の題名自体は制作後に便宜的に付けられたものではありますが、アクション・ペインティングによるダイナミックな表現が、水滸伝の豪放な世界観をよく表しています。

作品詳細

天暗星青面獣を見られる美術館

天暗星青面獣は、神戸市にある兵庫県立美術館に所蔵されています。

過去には、京都国立近代美術館や尼崎市総合文化センターで開催された展示会で展示されたこともあるため、興味のある方は展示情報をチェックしておくのがおすすめ。また、尼崎市総合文化センター内の白髪一雄記念室では、そのほかの水滸伝シリーズの作品を見ることができます。

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