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白髪一雄。天井から吊るしたロープを持ち、足を使って描く、フット・ペインティングスタイル。
日本のアートが世界で注目されている中で、特に「具体美術」の作家たちが注目されています。
白髪一雄や吉原治良、嶋本昭三といった作家たちです。
具体美術は、1954年に吉原治良が芦屋で「具体美術協会」という団体を立ち上げたのがスタートで、「人の真似をするな、今までにないものをつくれ」というコンセプトをもった運動でした。
足で描いたり(白髪一雄)、絵具を瓶に入れぶつけたり(嶋本昭三)、算盤で描いたり(鷲見康夫)など奇抜で、過激で、ユニーク。多彩なカラーを持っています。
田中敦子は「電気服」という電飾や電線で組まれた服を作り、自らも着るというパフォーマンスを行いました。
その田中敦子の夫となる金山明は、オートマティズム絵画と表して自動描画機なるものを作った。元永定正も初期のメンバーで、たらし込みの技法を取り入れた作品を発表していましたが、後年は絵本作家として活躍しました。
この具体美術という運動は、従来、学芸員からは高い評価を受けていて、戦後美術史では必ず登場してきました。
ただ市場としては、一定の評価は受けていたものの、数十万円から百万円のどちらかといえばマニア商品でした。
21世紀に入り、国際オークションの潮流が変化。印象派からモダンアートに流れた後、ウォーホルなどポップアートやマーク・ロスコのような抽象表現主義が加わり、その一角に具体美術が入りました。
日本の美術が欧米の影響を大きく受けてきた中で、具体美術の運動は国際的にも特異であると評価されていったのです。
引用元:artscape https://artscape.jp/focus/10037034_1635.html
引用元:オペラシティ アートギャラリー https://www.operacity.jp/ag/exh229/
しらが かずお。1924年~(存命)。
2020年1月~3月22日まで、新宿のオペラシティにて、初の大規模個展が行なわれていました。
床に広げた紙に、足を使って描く、躍動感のある作品が、近年になり世界的に再評価されています。
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🎨横美6.昨年まで芦屋市にいたので『具体美術協会』ファンになりました😆ヴォルス『植物(1947)』フォートリエ『無題(1956)』は第二次大戦後の🇺🇸で『アンフォルメル(不定形)』運動の中心でした🧐今井俊満『赤(1962)』堂本尚郎『1960-Z』はパリで参加しています😊不思議な感じの🖼ですよねぇ〜😅 pic.twitter.com/OM3rEQFcdn
— honopaka (@honopaka) February 27, 2020
鳥とファーガス・マカフリー東京へ
— 永山 健吾 Kengo Nagayama (@ke48273) February 25, 2020
元永定正「あみだだだだ」
具体美術協会の中心人物
アニメのような視覚言語とエアブラシのテクニック
巧みな表現が自由に交差してる見応えのある展示だった pic.twitter.com/JrcLePkxsI
白髪一雄(東京オペラシティアートギャラリー)を観る。二十歳の頃「具体美術」に憬れていた、今観ても感動する。直に足で描き痕跡を残すだけでなくスキージーを足に付け絵の具を引っ張り残す作品も展示されていた、微妙な変化。これもありか!巨大キャンバスでエネルギッシュに表現していて感銘。 pic.twitter.com/mLr8wfF2TP
— ミヤ・イズミ (@izu38sp) February 25, 2020
日本生まれの「具体(Gutai)」は、21世紀に入って世界でも注目され始めました。2012年国立新美術館、2013年NYグッゲンハイム美術館に行われた「具体(Gutai)」展は、その地位を確立した象徴とも言えるでしょう。
現代アートから骨董・古美術までを扱う「本郷美術骨董館」代表。20歳から草間彌生の作品を集めているコレクターでもある。BSフジで放送中の、若手日本アーティストを紹介する番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」制作提供も行っている。お店では鑑定をするかたわら、テレビ・ラジオなどにも出演し、現代アート界を盛り上げている。
「具体美術協会」のリーダー。1955年(昭和30)に、「具体」としての初のグループ展を開催し、その翌年には雑誌「芸術新潮」で「具体美術宣言」を発表する。
前衛美術のパイオニアの一人ともいわれており、自身は「円」を描く画家として名をはせました。
吉原治良による、「具体美術宣言」はこちらを参照。