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3度の来日で、10回以上の個展やグループ展を開催したバスキア。日本との関わりも深いアーティストです。
ジャン=ミシェル・バスキア(1960年~1988年)は、1980年代のNYアートシーンを代表する画家。日本でも人気が高いので、現代アートにそれほど詳しくなくても名前は知っているという人が多いのではないでしょうか。
わずか10年ほどの活動期間に、膨大な数のドローイングと絵画を残したバスキア。グラフィティ・アートをモチーフにした彼の作品は、「世界一の落書き」とも評されています。その鮮やかな色彩と、ダイナミックで激しく感情的な手法は、「新表現主義」と呼ばれ、アメリカのアカデミックなアートシーンに衝撃を与えました。
世界のセレブを魅了しているバスキアの作品は、その多くが個人の所有となっており、オークションでは数十億円という超高額で落札されることも。最近では、2017年にZOZO前社長の前澤氏が、アメリカ人アーティストの作品史上最高額となる約123億円で《Untitled》を落札したことが話題になりました。
そんなバスキアの生まれは、ニューヨークのブルックリン。プエルトリコ系移民の父と、ハイチ系移民の母との間に生まれました。小さい頃から美術館へ連れて行ってもらうなど、芸術にたくさん触れて育ったそうです。
17歳頃からアート活動を開始したバスキアは、友人と「SAMO」というグラフィティ・ユニットを結成。政治や消費主義について描いた「SAMO」のグラフィティ・アートは、多くの人の目に留まり、どんどん有名になっていきました。
20歳のとき、バスキア名義でグループ展に参加したのをきっかけに、アーティストとしての活動を広げていくことに。ニューヨークのアートシーンで注目されたバスキアは、ギャラリーで個展を開催するようになり、時代の寵児となっていきました。
1983年にはアンディ・ウォーホールと出会い、コラボレーション作品を制作するほど親交を深めていました。しかし、ウォーホールの死後、孤独になっていったバスキアは、1988年に27歳という若さで薬物のオーバードーズによってこの世を去っています。
引用元:美術手帖
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/20049/pictures/2
引用元:WWD JAPAN https://www.wwdjapan.com/articles/945174
絵とテキストで構成された作品。絵画の中に言葉が書き加えられているのは、バスキア作品の特徴のひとつです。80年代のアメリカには日本製家電が溢れていたことや、来日したバスキアがバブル期の日本に強い印象を持ったことが、作品中の「MADE IN JAPAN」の文字に表れているのでしょう。
「ところで、オニオンガムって何?」という疑問が湧いてきますが、その名の通り、いたずらなどに使われる「たまねぎ味のガム」のことで、美味しくはないそうです。「オニオンガムはあなたの口をたまねぎ味にする」というフレーズが3回も書かれているのは、「MADE IN JAPAN」が溢れていた社会への皮肉なのかもしれませんね。
引用元:バスキア・ライフ・イン・ジャパン
http://www.basquiat-exhibition.tokyo/category2/entry8.html
さまざまな文字や記号がダイナミックに描き込まれた圧巻の作品。バスキアのトレードマークである王冠のモチーフも描かれています。
この作品は高知県立美術館が所蔵しているので、日本で見ることができます!世界のセレブなどの個人蔵が多いバスキア作品ですが、日本では早くからバスキア作品を公立美術館が所蔵していました。この作品も、それほど価格が高くなかった頃に購入したそうですが、今ではものすごい値がつくことでしょう。先見の明がありますね。
2019年に東京・森アーツセンターギャラリーで開催された、バスキアの過去最大規模の展覧会。約123億円で落札された《Untitled》をはじめ、大型絵画を中心におよそ130点の作品が一堂に会しました。
展覧会のタイトルは、代表作の1つである《Onion Gum》に書き込まれた言葉「MADE IN JAPAN」から。バスキアと日本との関わりや、日本文化が作品に与えた影響にもフォーカスし、日本オリジナルの展覧会となりました。
最終日駆け込みで行ってきたバスキア展。バスキア大好き!というタイプでもないですが‥惹かれる作品は結構あって、最近描くことに追われる方が多く"自由に描く"のを忘れかけていたので、観に行って良かったな。描かずにはいられない感じ。ロックで、好いなぁ。久々に大きな作品を描きたいと思った。 pic.twitter.com/IrWMdidJ7X
— 山代エンナ (@ennayamashiro) November 19, 2019
昨日はバスキア展に行ってきました🤗
— 美術系youtuberいとはる (@haruna_ito) October 21, 2019
バスキアの映画を見て予習してから行きました。
クレヨンみたいな固形絵具の跡を目でなぞるのが気持ち良くて頭が空っぽになるし、
書かれている文字は謎解きぽくてこれまた見ていて楽しかった😊
チェキを撮ると2度めの入館無料らしいので撮ってもらいました🤣 pic.twitter.com/U8CutDre8P
現代アートから骨董・古美術までを扱う「本郷美術骨董館」代表。20歳から草間彌生の作品を集めているコレクターでもある。BSフジで放送中の、若手日本アーティストを紹介する番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」制作提供も行っている。お店では鑑定をするかたわら、テレビ・ラジオなどにも出演し、現代アート界を盛り上げている。
2017年にバスキアの作品史上、さらにはアメリカ人アーティストの作品としても最高額となる1億1050万ドル(約123億円!)で落札されたこの作品。購入したのがZOZO前社長の前澤氏ということで、日本でも大いに話題になりました。
青く塗られたキャンバスに大きく描かれた骸骨は、原色を用いた鮮やかな色彩と、荒々しくエモーショナルな手法が印象的です。骸骨を好んでモチーフにするのは、バスキアが幼少期に読んでいたという『グレイの解剖学』からの影響ではないかと言われています。