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黄樹は、1992年に制作され1994年の個展で初めて公開された作品。かつて京都にあったフォーエバー美術館(2019年閉館)の館長が、草間作品を収集するきっかけとなった作品でもあります。
描かれている対象が何なのかは不明。作品名から類推すれば、複雑に絡み合った木の根かもしれませんが、実際の正体は分かりません。対象は不明ながらも、強い生命力と躍動感に溢れた魅力的な作品であることだけは確かです。
フォーエバー美術館では、畳が敷き詰められた和室に黄樹が展示されていました。畳と黄樹との奥深いマッチングが魅力だったとも語り継がれています。
黄樹は、京都にあるフォーエバー美術館に展示されていましたが、同館は2019年2月に閉館しています。2022年3月現在、常設されている美術館を見つけることができませんでした。
閉館後、長くファンの目から遠ざかっていた黄樹ですが、2021年、鳥取県にある米子市美術館で「フォーエバー現代美術コレクション 草間彌生展」が開催。実に約2年ぶりに、黄樹が公の場へと戻ってきました。
草間作品は国内外で高い人気を集めているため、今後も黄樹はスポットで公開される可能性があるでしょう。展示会の情報を随時チェックしていきたいものです。