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In the Box

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作品解説

《In the Box》は、奈良美智の代名詞ともいえる少女のモチーフを用いた作品のひとつです。

静かな画面の中で、少女は小さな箱の中に収まり、視線を右のほうをに向けて、何かをじっと見つめています。なにかに気を取られているような、あるいは周囲の“何か”に警戒しているような…そんな集中力が感じられます。

黒く塗りつぶされた背景のなか、彼女が身を置いている箱は、小さく、やわらかい色彩で描かれており、まるでその中にいれば安心できるかのようにも見えます。

この“箱”は、彼女にとって防御壁なのか、それとも居場所なのか。

周囲を警戒しているようにも、外の世界に強く惹かれているようにも見え、見る人それぞれの想像を誘う作品です。かわいらしさと不穏さ、無邪気さと警戒心が、ひとつの画面の中に同居しています。

作品詳細

作家紹介:奈良美智について

1959年、青森県弘前市生まれ。国内外で高く評価されている現代美術作家です。にらみつけるような目の女の子をモチーフにしたドローイングや、アクリル絵具による絵画作品で広く知られています。不安や孤独、反抗心など、複雑な感情を静かに描き出す作風が特徴です。

1990年代以降はドイツでの制作活動を経て、世界各地の美術館やギャラリーで展覧会を開催。作品は日本のみならず、ロサンゼルスや香港、ドイツなどでも高く支持されています。

絵画にとどまらず、立体作品やドローイング、インスタレーション、レコードジャケットのデザインなど、その表現領域は多岐にわたります。音楽や文学からの影響も色濃く見られる点も、奈良美智作品の魅力のひとつです。

In the Boxを見られる美術館

《In the Box》は現在、東京国立近代美術館に寄託されています。

東京国立近代美術館は、皇居や北の丸公園にほど近い自然と文化に囲まれたエリアに位置する、日本で最初の国立美術館。19世紀末から現在に至るまでの日本の近現代美術を中心に、多彩な作品を収蔵・展示しています。

所蔵作品展「MOMATコレクション」では、日本画・洋画・彫刻・写真・映像など13,000点を超える中から約200点を選び、会期ごとに展示替えを行っています。また同館では、企画展や作家の個展も積極的に開催されており、現代アートに触れる機会が多く設けられています。

展示スケジュールは変更される場合もあるため、《In the Box》の展示状況については公式ウェブサイトなどで最新情報をご確認ください。

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