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流脈1

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作品解説

白髪は1953年頃、失敗作の絵の具をペインティング・ナイフで削り取るうちに、意図せず現れた絵具の筋や削り跡の模様に、「形を描く」のではなく、「動きそのもの」が表現となる可能性に気づきました。

「流脈1」はその頃の作品で、ナイフの動きと絵具の流動性が生み出すダイナミズムが感じられます。白髪は、手や指、さらには足を使った表現へと模索を始め、やがて彼の代表的な手法であるフット・ペインティングへと発展していきます。

作品詳細

流脈1を見られる美術館

《流脈1》は、兵庫県尼崎市総合文化センター内の白髪一雄記念室に収蔵されています。

この記念室では、《流脈1》をはじめとする白髪一雄の初期作品、さらにはアクション・ペインティングの代表作が展示しています。また、ご遺族の寄贈による画材や蔵書、記録写真などの資料も所蔵されており、白髪の創作活動をより深く理解する手がかりとなるでしょう。

なお、展示内容は年に2回ほどの頻度で入れ替えが行われるため、訪問時に《流脈1》が展示されているとは限りません。所蔵資料の一部は事前予約により閲覧可能な場合がありますので、事前の確認をおすすめします。

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