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白髪一雄の作品といえば足で描く「フット・ペインティング」が有名ですが、この「難航」という作品は、フット・ペインティングを始める前に描いた、最初期の作品となっています。 「難航」には船や人が描かれていますが、この時期の作品にはモチーフがはっきりと描かれているものも多くあり、フット・ペインティングの作品を多く鑑賞している、といった場合には新鮮に感じられる方もいるかもしれません。
この時期に描かれた作品はあまり残されていないことから、非常に貴重な作品であるといえます。90.2cm×71.3cmの作品です。
2023年7月現在、白髪一雄の「難航」を常設している美術館の情報は得られませんでした。
こちらの作品は、現在は白髪一雄の出身地でもある尼崎市に所蔵されています。尼崎市総合文化センター内に開設されている白髪一雄記念室は、白髪一雄の業績を讃えるために設立された記念室。さまざまな白髪一雄作品を多数所蔵しており、順次公開が行われていますので、この「難航」が展示されるタイミングもあるかもしれません。そのため「難航」を実際に鑑賞してみたいという方は、展示会情報をまめに確認しておくことをおすすめします。