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博士号をもつ芸術家であるヴォルフガング・ライプは1950年、ドイツ・メッツィンゲン生まれであり、1968年から大学で医学を学び、1974年に医学の博士号を取得し、24歳の時に芸術家へ転身しています。両親の影響があり、インド芸術や文化に若いころから触れていたこともあり、東洋の文化・思想に興味をもちます。「生命」とは何かということを追求し、具現する芸術家として異例の経歴と奇抜な発想の持ち主でもあります。医学の知識を活かしつつ、東洋の思想や文化から垣間見える命を表現しています。
牛乳や花粉やたんぽぽなどを実際に使って表現する芸術作品を制作しています。強いメッセージ性というものなどは一切なく、作品について細かい説明もありません。作品の意味よりも、作品のありのままを感じてもらうことに重点を置いている作品と言えます。作品は命を感じさせるもので世界中から注目を集めています。中でも有名な作品に、「ミルクストーン」があり、大理石と牛乳で制作しています。人生は儚く、肉体も永遠ではなく儚いものということを表現しています。この「ミルクストーン」は複数作られています。また、花粉や米を使い自然と生命に密着している作品等もを作っています。
引用元:hirosecollection
http://www.hirosecollection.com/blog/wolfgang-laib.html
引用元:hirosecollection
http://www.hirosecollection.com/blog/wolfgang-laib.html
さりげなく置いてある瓶の中にある花粉。台所の出窓に置いてあった花粉の入った瓶の美しさを表現しています。花粉を採取することは簡単なことではなく、数ヶ月を要するもので、気が遠くなるような作業が必要になります。
「現代医学は人間の身体についての自然科学にすぎない。大事なのは肉体だけではない」
「…時間こそがミルク・ストーンのまさに本質的な要素です。一方に石があり、他方にミルクがあり、両者はほんの短い間だけれども一つになるのです。」
2021年2月6日(土) → 6月6日(日)休館日は月曜日(5/3は開館)11時より19時まで(毎週水曜日は21時まで延長)ヴォルフガング・ライプの作品をはじめ、多数のアーティストによる独創的な作品を展示しています。「水の波紋」というテーマのもと、水面に落ちた一滴の水からはじまる波紋のように、ここに展示している多数のアーティストの作品が多くの人へ届くような願いが込められたタイトルになっています。大都市の中心部に存在する展示場で行われています。
代表作でもあるミルクストーンをはじめ、花粉や蜜蝋の作品や米のライスハウスなど注目を集めた作品などを展示しています。海外では、1982年にヴェネチア・ビエンナーレに出品し、2000〜2001年にかけて、ハーシュホーン美術館(ワシントン)など、米国にて大規模回顧展が開催されています。国内では、2003年に豊田市美術館、東京国立近代美術館、丸亀市猪熊弦一郎美術館で個展を行なっています。現在、南ドイツ・ビベラッハ近くの小さな村を拠点に、南インドにもアトリエを構え、2015年に第27回高松宮殿下記念世界文化賞(彫刻部門)を受賞(※)しています。
2020年2月13日~3月21日
ケンジタキギャラリー / 東京
東京都新宿区西新宿3-18-2-102
開館時間 12:00~19:00
休館日 日、月、祝
観覧料 無料
アクセス
京王新線初台駅東口徒歩5分
都営大江戸線都庁前駅A5出口徒歩12分
材料:大理石、牛乳 大きさ:27x31x6 cm 作品の名前の通り、白いミルクの石でミルクの輝きがあり綺麗で、白くて光っている石を再現しています。大理石に牛乳を流している作品ですが、まず水平でなければならず、牛乳も薄すぎたり濃すぎたりしてもこの作品は生まれません。