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かぼちゃとドット模様の組み合わせは、草間彌生がアート作品におけるモチーフとして、頻繁に取り上げていることで知られています。この「黄かぼちゃ」はタイトルの通り、黄色の地に黒のドット模様を組み合わせていますが、正式な作品名は「南瓜」であり、黄かぼちゃは実は通称なのです。
展示場所は、屋内の美術館などではなく、アートの島として知られる瀬戸内海の直島にある桟橋の上に直に置かれています。同じく、かぼちゃをモチーフとした草間の代表作と言える「赤かぼちゃ」とともに、直島を代表する屋外アート作品となっています。
黄色と黒という配色の組み合わせは、海の青や木々の緑という自然の風景のなかに、コントラストを生み出し、「ここにしかない風景」を作り出すことを主眼としているとされています。また「水に浮いているような唐突感を出したい」という意向により、設置場所には海に突き出た古い突堤が選ばれたとのこと。1994年の設置開始以来、四半世紀以上に渡って展示され続けています。
黄かぼちゃは一般的な屋内美術館ではなく、瀬戸内海の自然や地域固有の文化の中に、現代アートや建築を設置していることで知られる「ベネッセアートサイト直島」に設置されています。教育系出版社としているベネッセホールディングスによって行われているプロジェクトであり、アート作品、瀬戸内の風景、地域の人々との触れ合いを通して、同地を訪れた方々が、「ベネッセ=よく生きる」とは何かについて考えるきっかけになって欲しいという願いが込められています。