「現代アートと言えば」のアーティストたちをご紹介。
「見たことある!」から「初めまして」まで、
お好きに楽しんでみてください。
キャンベルのスープ缶アートでおなじみ
引用元:ELLE https://www.elle.com/jp/culture/music-art-book/a237848/cfe-andy-warhol-basic-study170801/
「世界は水玉で出来ている」
引用元:FASHIONSNAP.COM https://www.fashionsnap.com/article/2017-02-21/kusama2017-start/
実はCoCoイチが好きな庶民派
引用元:HMV&BOOKS online https://www.hmv.co.jp/artist_美術手帖編集部_000000000485346/item_奈良美智-美術手帖全記事1991-2013-BT-BOOKS_5513265
引用元:zeitgeist http://zeitgeist.jp/zeitgeist/デュシャン-大ガラス-東京大学/
現代に生まれた美術表現や作品すべてが「現代アート」と呼ばれているわけではありません。
現代アートを大きく定義するならば、「現代社会の問題や情勢などを反映し、また社会や美術史に対する批評性を含むもの」といえるでしょう。現代社会と、作品のテーマとの間に、どれほどの接点があるのかが重要なポイントとなります。
ただ、アートにおける「近代」と「現代」の境界線については議論が多く、その定義については解釈がいくつかに分かれることも知っておきましょう。
一般的に現代アートの代表的な美術家として知られているのは、マルセルデュシャンです。「現代アートの父」という呼び方をされています。
デュシャンはフランスの美術家で、工業製品をオブジェにするなど、それまで確立されていた「美」に疑問を呈しました。男性用小便器に署名を描いただけのレディ・メイド作品(既製品)、『泉』(1917年制作)が有名な作品のひとつです。
現代アートの中にも色々種類があって、それぞれまったく違う色を持っています。「なんかよくわからない!」でもいいし、「これが好き」でもいいし、知っておくと世界が広がるかもしれません。
オノ・ヨーコも実はこれ
引用元:cinra.net https://www.cinra.net/news/20150722-sollewitt
1960年代後半から70年代にかけて現れた前衛美術ムーブメントのことを指します。 そもそも「前衛美術」とは、革新的、実験的な試みのこと。ディシャンの「泉」はまさにコレ。
ゴーギャンは知ってる?
引用元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXBZO39979240Z20C12A3000000/?df=2
近代美術のことを指し、1860年代から1970年代の形式で、「現代美術」の一世代前になります。 1970年だと「泉」より後なのに…あちらは現代、こちらは近代?と混乱しますね。
アメリカ発祥の美術
引用元:アクリルラボ https://acrylicrab.com/abstract
1940年代後半のアメリカで起こった芸術。これを皮切りに、美術の中心がパリからNYになりました。あとで紹介する「アクション・ペインティング」も大きくはここに分類されます。
「キャンバスは闘技場である」
引用元:Sambaダンサー Masashi|サンバダンサー マサシ(ダンサー)オフィシャルブログ https://www.diamondblog.jp/official/masashi_samba_masashi/2018/09/05/アクションペインティング プロモーションビデ/
ジェスチュラル・ペインティングとも呼ばれる、その名の通り大きな身振りで大胆に顔料を飛び散らせる様式。 絵そのものだけでなく、描く行動含めての芸術です。
身体そのものがアート
引用元:This is Media https://media.thisisgallery.com/art_term/performance-art
絵画や彫刻などの「物」ではなく、その人自身の動きが作品になる芸術のこと。 街中や公園で台の上にじっと立っている人、あの人もパフォーマンスアーティストです。
広告などでなじみ深い
引用元:アクリルラボ https://acrylicrab.com/popart-artist
1960~70年代にアメリカ、イギリスで流行ったアート。 大衆的な文化をモチーフにした作品が主流。アンディ・ウォーホルのスープ缶、バナナの絵は誰もが見たことがあるのでは。
写真を絵画に変換
引用元:Pen https://www.pen-online.jp/news/art/0115_gerhardrichter/1
精密に模写した写真のイメージを微妙にぼかすゲルハルト・リヒターが生み出した作風。彼はドイツ最高峰の画家とも言われており、約26億円で作品が落札されたことも!
ミニマリストはアートにもいた
引用元:アクリルラボ https://acrylicrab.com/minimalism
1960年代にアメリカでムーブメントを起こした、シンプルな形と色だけで表現された芸術のこと。装飾を排除し、どこまで削ることができるか。断捨離のような芸術様式ですね。
サブカルとの融合
引用元:FASHIONSNAP.COM https://www.fashionsnap.com/article/2019-11-15/super-flat-doraemon/
奈良美智、村上隆など、マンガやアニメなどのサブカルチャーを多用したもので、「クール・ジャパン」と同じように語られることもしばしば。
四角い建築物はいらん!
引用元:リノベーションスープ https://www.renovation-soup.com/architecture/7893/
post(後の)、modan(近代)=近代以降、脱近代を指します。(正確にはもっと色々ありますが難しいので割愛) 代表的なものはデザイン性を重視したポストモダン建築。
日本発のアート
引用元:This is Media https://media.thisisgallery.com/art_term/gutai-group
日本発祥のアートで、戦後に結成された前衛的なアーティスト集団・具体美術協会による活動。「過去に存在していないようなものを創れ」と語ったのは、代表の吉原治良。
自由に楽しむ、それが現代アートですが、ここではそれぞれの楽しみ方でアートのある生活を謳歌している3人にお話を聞きました。
現代アートには「これから有名になる作家を応援する・発見する」という楽しみもあります。甲子園球児がプロに、地下アイドルがメジャーになっていくかのように、あなたが見つけたアーティストが世界に羽ばたいていくかもしれません。
作家のプロモーションを考える
撮影:安達康介
引用元:月刊美術 3月号/2020年2月20日発売/実業之日本社出版(株式会社サン・アート編集)
内田すずめ(画家)、金巻芳俊(彫刻家)、木原千春(画家)、染谷尚人(本郷美術骨董館)、川崎祐一(コレクター)という豪華メンバーによる座談会。(当記事は、月刊美術3月号に掲載されたものを、許可を得て掲載しています)
若手アーティストの登竜門!?
(下)引用元:ブレイク前夜 https://breakzenya.art/
毎週火曜日21:55~、BSフジで放送されている、若手アーティストを紹介する番組。YouTubeにもチャンネルがあるので、気軽にお気に入りのアーティストを見つけることが可能!
なぜ日本人は
アートを買わない?
日本と世界では、アート市場相場の違いが一目瞭然。
これについて「日本は文化が遅れている」という人や、「ヨーロッパは冬が寒いから、家をいかに快適にするかで室内にアートを飾る文化が発展しただけ」など、意見はさまざま。
あなたはどう思いますか?
信じられる?
この絵が100億超え
2020年3月現在、現代アート現存作家、オークション最高額は、2018年に落札されたデイヴィット・ホックニーによる「芸術家の肖像画(プールと2人の人物)Pool with Two Figures」。
1937年生まれのホックニーは、80歳を超えた今もiPadで絵を描くバリバリ現役のアーティストなんです。
引用元:Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Portrait_of_an_Artist_(Pool_with_Two_Figures)
別の楽しみ方も続々
新型コロナウイルスの影響で、アートフェアなどのイベントの中止が相次いでいます。
そのかわり、ネットで楽しめるイベントも増え、初心者にはハードルが低くなっているかも。
引用元:AFT Art Hunting https://art-scenes.net/ja/aft-art-hunting?.ref=haft&
【監修者】染谷尚人
sponsored by 本郷美術骨董館
「現代アート」と言われると、小難しいものだと思って構えてしまう人もいるのではないでしょうか。確かに定義や概念は難しい言葉が並びますが、大事なのは「いいな」と思った心です。難しいことは抜きにして、作品や作家の背景を楽しむところからはじめてください。
現代アートから骨董・古美術までを扱う「本郷美術骨董館」代表。20歳から草間彌生の作品を集めているコレクターでもある。BSフジで放送中の、若手日本アーティストを紹介する番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」制作提供も行っている。お店では鑑定をするかたわら、テレビ・ラジオなどにも出演し、現代アート界を盛り上げている。
「アートを気軽に」とはよく言われるものの、美術館に行く以外どう楽しんだらいいのかわからない。そんな声をよく聞きます。
もちろん作品を楽しんでもいい、作家のスター性や破天荒な人生を楽しんでもいい、思想に共感してもいい、若手“推し”アーティストを作ったっていい。なんだっていいんです。
なんてたって、「従来の概念にとらわれない」のが現代アートですから。