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日本を代表する芸術家(1929年~現在)。世界でも評価が高く、「前衛の女王」とも呼ばれています。トレードマークとなっているカボチャや水玉模様の作品は、誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
生まれは長野県松本市。幼い頃から草花やスケッチを楽しむ少女でしたが、一方で統合失調症に悩まされていました。水玉で視界が覆われる、花に話しかけられるなどの幻聴・幻覚から逃れるため、その幻聴・幻覚を絵にするようになったとされています。
女学校を卒業後、京都の学校で日本画を学び、28歳の時に渡米します。渡米にあたり、「より良い作品を生む」という決意から、それまでの作品をすべて焼き捨てたという驚きのエピソードも有名です。
渡米後は、明日の食べ物も買えないような困窮した生活が続きましたが、それでも諦めずに絵を描き続けた草間彌生。絵画や立体作品だけでなく、「ハプニング」と称した過激なパフォーマンスを行うなど表現の幅を広げ、次第に注目を浴びるようになります。「ハプニング」は、全裸の男女に水玉模様を描いてヌードデモを行ったり、セックスや乱交をテーマに過激なパフォーマンスを披露したりと非常に過激だったため、多くの議論を呼びました。しかしそこには、金儲け第一の資本主義や性差の否定、ベトナム戦争反対などの強いメッセージが込められていたのです。バッシングにも負けず自分の表現を貫き通し、徐々に人々の心に受け入れられていった彼女は、1960年代になると「前衛の女王」とまで呼ばれるようになります。
しかし、パートナーであるジョゼフ・コーネルが死去すると、精神的な不調が続きます。1973年に帰国し、入院しながら文学作品などをも生み出していく草間。
1980年代以降、水玉などのモチーフを再解釈し、私達になじみが深い草間作品が形作られていきます。御年90歳の現在も精力的に活動しています。
瀬戸内海に浮かぶ直島で見られるかぼちゃ。
「無限の鏡の部屋―ファルスの原野」と紹介しているサイトもあります。
草間彌生を代表する水玉、かぼちゃカラーとミラールームがひとつになった作品。
日本に帰国し、入退院を繰り返していたころの作品です。この翌年に「マンハッタン自殺未遂常習犯」で小説家としてデビューします。83年に発表した「クリストファー男娼窟」は、第10回野性時代新人文学賞を受賞など、才能は多岐にわたっています。
「ナルシスの庭」は、1966年に初めてベネチアで発表された草間のインスタレーション(空間全体を作品とする芸術手法)の一つ。ゲリラ的に会場へと現れてこの作品を制作し、「あなたのナルシズムを販売します」という看板の横に立ち、通行人へミラーボールを販売しました。その全体の流れが「ナルシスの庭」という作品です。
販売行為は当局によって即座に止められましたが、この作品は芸術の商業化などに対する挑発的な批評作品としてメディアで扱われ、これをきっかけに草間の名はヨーロッパ中に知れ渡るところとなります。
近年では、2001年(横浜)と2018年(ニューヨーク)に「ナルシスの庭」が披露されています。
1992年に制作され、1994年に長野県信濃美術館で出展された作品「黄樹」。同作品を現在所蔵しているフォーエバー現代美術館の館長が、のちに草間作品を収集するきっかけとなった作品でもあります。
描かれているものは何なのか、という発想は不要です。黄金の根と枝が無数に絡み合い、まるで魚のエサになるうごめくワームをも連想させます。強い生命力と躍動感を主張してくることだけは厳然とした事実であり、この絵の中に絡めとられる感覚を持ちながら、ただ見つめるべき作品なのかもしれません。
秋田から移設された「フォーエバー現代技術館」(京都・祇園)に展示されているソフトスカルプチュア作品「私の魂を乗せてゆくボート」。年季の入った木をキャンバスにして描かれた松の木と、カラフルな突起物で覆い尽くされたソフトスカルプチュアが、驚き、意外性、幽玄など、あらゆるものを内包して視界に飛び込みます。
無数の突起物は、終わりのない反復を表現しているかのようです。その永遠のボートに乗り込み、草間は一体どこへ向かうのでしょうか。単純な分析や解釈でこの作品の世界を語ることはできません。
「わが永遠の魂」は、草間が2009年から取り組み続けている大型の絵画シリーズです。その数500点を超えるとも言われていますが、2021年11月現在の正確な作品数は定かではありません。
一つ一つの作品には、愛や命、青春、苦悩など、様々なテーマが込められています。人生における経験を通して感じ思考し、そして得た様々なメッセージを、草間はこの「わが永遠の魂」で表現しようとしているのかもしれません。
2004年から3年がかりで制作された「愛はとこしえ」シリーズ。計50店の作品群で構成されていますが、うち27点が草間彌生美術館で常設展示されています。 フリーハンドで描いたドローイングを基に、シルクスクリーン技法によって版画へと仕上げた「愛はとこしえ」シリーズ。点、線、目、女性の横顔、水玉など、草間らしい細やかなパーツが無数に描かれています。鑑賞すればするほど、草間ワールドから抜け出せなくなる魔力が放たれていることを感じます。
日本伝統の浮世絵に挑戦する形で、草間彌生とアダチ版画研究所がコラボし、誕生した作品が「七色の富士」です。草間が油彩画「富士山」を担当し、アダチ版画研究所が彫りと摺りを担当しました。
当初は一色の「草間富士山」を作成予定だったものの、アダチ版画研究所の意見を取り入れる形で、七色の富士山を制作(赤/青/緑/桃/茶/黄/黒)。色分けして摺られた富士山に草間はいたく感動し、それぞれの色に応じた詩を即興で詠んだそうです。14,685個にも及ぶ空の水玉表現が、浮世絵の中に現れた草間らしさでしょうか。
1957年に単身アメリカに渡った草間。現地で草間が最初に注目を集めるきっかけとなった作品が、このイエローを含む「無限の網」シリーズでした。 微細な網目状のストロークでキャンパス一杯に単色を重ねていく「無限の網」シリーズ。その独自性、高い芸術性は、アメリカの美術評論家たちから広く注目を集めたとされています。草間によると、網の目のは水玉の集積を反転させたもの。網の目と水玉はネガポジの関係にある、と語ります。 この「無限の網 イエロー」は、草間と親交のあった抽象画家、フランク・ステラが長らく自宅に飾っていた作品です。
保守的な旧家に生まれた草間は、幼いころから「セックスは汚いもの」と教えられて育ちました。自分に浸透した性への葛藤や男根への恐怖、これを克服するべく、草間は男根をモチーフにしたソフト・スカルプチュア(柔らかい彫刻)をたくさん制作しています。 この「アキュミレーションNo.1」は、草間の男根克服への意志をユーモラスに表現した作品です。そのユーモア性を通じ、日本の家父長主義社会やニューヨークの男性優位社会の無力化を図った、と評する識者もいます。
展示室全体に水玉の大型バルーンを配した作品「ドッツオブセッション」。1980年代後半から草間の個展等で見られるようになり、これまで、国際交流基金ベトナム日本文化交流センターやノルウェーのSKMUソールランド・アート美術館、シンガポール、オーストラリア、インドネシアなど、世界中で広く公開されています。 水玉の大型バルーンが鏡に映り、無限に増殖を続けている様子。一歩展示室に足を踏み入れると、そこには無限の恐怖が広がっているかのようです。
高さ2mの巨大なアルミ製のかぼちゃ。メタルカラーと赤を象徴的に使いながら壁面に水玉の鏡を点在させ、もって世界が無数に増殖する様を表現しています。 ご存知の通り、かぼちゃは草間の芸術人生の屋台骨とも言える象徴的な表現対象。長きに渡って様々なかぼちゃを描き続けてきた草間でしたが、この「宇宙にとどけ、水玉かぼちゃ」は、草間のかぼちゃ作品の中では、一つの到達点と言えるでしょう。過去には、十和田市現代美術館、フォーエバー現代美術館などで公開されています。
合わせ鏡を細やかに用いることで、オブジェや光の無限の広がりを表現したインスタレーション展示。ダウンタウンLAにあるThe Broad美術館の常設展の中では、最も人気の高い作品の一つとされています。 展示室内に足を踏み入れた瞬間、誰もが一気に引き込まれてしまうその美しさ。LEDが無限に反復しながら続いていく様子は、まさしく宇宙そのものです。展示室を出てから、もう一度、またもう一度戻りたくなるような奥深い魅力を持つ作品。
Infinity Nets(無限の網)は、草間のライフワークにもなっている作品シリーズです。強迫的に繰り返し描きこまれた図形が網の目に見えることから、後に「ネット・ペインティング」と呼ばれるようになりました。
銀一色に塗られた舟を布製の突起で覆った立体作品。エロスの匂いがどこか漂う作品で、性と死が共存しています。
帽子は草間彌生の作品にたびたび登場する代表的なモチーフの1つです。帽子 (I)は作品全体にラメが入った色鮮やかな版画作品で、草間の代名詞とも言える水玉模様や網目も描かれています。
タバコの煙や灰皿に草間の代名詞とも言える水玉模様や網目を取り入れ、ポップな配色で描いたシルクスクリーン作品です。
草間彌生の作品では珍しい魚をモチーフとした作品。体に水玉をまとい、無限に増殖する網目模様の海を漂う魚が描かれています。
草間彌生が生まれ育った長野県に広がる山々の風景を描いた作品。統合失調症による幻覚に悩まされていた幼少期の草間の目には、このような世界が広がっていたのかもしれません。
いちごをモチーフとした立体作品。いちごの可愛らしさやみずみずしさはそこにはなく、ゲテモノ感のある作品に仕上がっています。
球体のぶどうの粒に水玉模様が執拗に描かれ、草間彌生の独特な世界観が一粒ひとつぶに詰まったシルクスクリーン作品。葉に描かれた網目の細かさにも目を奪われます。
1994年制作のエッチング作品。何度も寄せては返す波が、無数に増殖する細胞のように表現されています。
スーツケース、脚立は、草間彌生がミラノでの個展のためにヨーロッパで制作した作品です。絵画で確立した網目模様の様式が、立体作品に展開されています。
UNIQLO SPRZNYとのコラボレーションで使用されたシルクスクリーン作品。頭にちょこんと帽子をのせ、腕時計をつけたワニが独特な色彩で可愛らしく描かれています。
No.Fは、無限の反復と空間というアイディアから生まれた「Infinity Nets(無限の網)」シリーズの1つです。ニューヨーク近代美術館(MoMA)に所蔵されています。
2013年に開催された六本木ヒルズと森美術館の10周年記念展「LOVE展:アートにみる愛のかたち」のために制作されたインスタレーション
無数の突起物で構成されるオブジェは棺桶のようで、それを取り囲む突起物は故人を見送る参列者のように見えるミクストメディア作品。
草間の内発的なシュルレアリスム性を日本画の技法で描いた初期の代表作。現在の作品にまで続く強迫症的な世界が、この頃から描かれています。
代名詞である水玉模様や網目模様が取り入れられながら、妖艶な雰囲気も感じる珍しい画風の作品。うねる花びらから独特の世界観を感じられます。
厳しい世界の中を長く戦ってきた草間彌生にとって特別な意味を持つ、ハイヒールモチーフの立体作品。女身一つで新しい世界を生き抜く自立した女性を象徴しています。
真っ赤な背景に、黄色と緑で描かれた羽を持つ蝶が描かれたシルクスクリーン。ポップな色使いや取り入れられた水玉模様から草間彌生らしさを感じられる作品です。
東京・新宿にある草間彌生美術館(完全予約制)は、その名の通り草間彌生の作品のみを展示する美術館です。
公式ホームページには「草間彌生美術館は、様々な教育普及プログラムを実施しています。草間作品を通じて現代美術の普及と理解を広めることを目指しています。」とあるように、ギャラリートークや講座、子どもワークショップなど、さまざまな催しを展開しています。
現代アートの美術館として全国的にも知られる十和田現代美術館(青森県)。美術館の中ではなく外に、無料で作品を鑑賞できる場所がありますが、その一角に立ち並ぶのが、草間の手による8つの彫刻群です。
タイトルは「愛はとこしえ十和田でうたう」。かの有名なかぼちゃをはじめ、少女やキノコ、犬などの草間の作品群を、官庁街のメインストリートを歩きながら鑑賞できる贅沢な場所です。
なお十和田現代美術館には、草間以外にも奈良美智、オノ・ヨーコ、ロン・ミュエクなど、世界的に知られる現代美術作家の作品が数多く展示されています。現代アート好きにとって、館内はまさに「圧巻」の一言。
2000年に第1回が開催され、3年に1度のペースで開催が続いている大型芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」。例年多くの現代アート好きが来場する大規模の国際芸術祭として知られています。
エリア一帯には、これまで発表されてきた約200点もの作品が、そのまま屋外に常設展示された状態。その作品群の中に、ここでご紹介している「花咲ける妻有」(2003年)があります。同芸術祭の公式サイトに、草間本人が「私のお気に入りナンバーワン」とコメントしている作品です。
妻有の常設エリアには、イリヤ&エミリア・カバコフなど世界的なアーティストの作品も展示されています。
古くから世界中で親しまれているガーデンプランツのクレマチス。このクレマチスをモチーフにした静岡の複合施設が「クレマチスの丘」。この複合施設内にある美術館の入口で、来館者を迎えるかのように常設されている作品が、草間の「明日咲く花」です。
敷地内では約250品種2,000株以上のクレマチスをはじめ、様々な花が咲き誇ります。四季を通じ、敷地内の花々と草間の「明日咲く花」との共演を楽しむことができるでしょう。
草間の生誕地でもある長野県松本市。地元が生んだ大芸術家である草間をを讃えるかのように、ご紹介している松本市美術館の入口は、草間の作品で一杯です。
建物正面に立ち並ぶカラフルな巨大彫刻は、草間の手による「幻の華」。また、建物の正面全体には、草間のモチーフでもある大小の水玉が点々と施されています(「松本から未来へ」)。
館内には、これまで草間が手掛けてきた幅広いコレクションを展示。ベンチや自販機にも水玉が彩られるなど、随所に草間ワールドを感じられる演出が見つかります。
鹿児島県にある霧島アートの森。国内外の作家によるオリジナリティある作品を多く展示する美術館です。
野外の展示スペースには、草間が手掛けた「シャングリラの華」があります。不老不死の桃源郷に咲く花々をモチーフにした作品です。
中庭の展示スペースには、草間を象徴する水玉の「赤い靴」のオブジェ。アートホールの無機質な景観の中だからこそ、ひときわ強い印象を放ちます。草間にとってハイヒールは、少女の自立を象徴するアイテムです。
有名な現代アーティストの作品が多く展示されていることで知られる直島。1980年代までは瀬戸内海に浮かぶごくありふれた小島でしたが、のち直島町長と福武書店(現・ベネッセホールディングス)との出会いがきっかけとなり、島全体をアート化する活動が始まりました。
島に残された空き家を改修してアート作品に昇華させた「家プロジェクト」、島の美しい景観を壊さないようにと地中に作られた「地中美術館」などを通じ、徐々に直島がアートの島であることが日本中に認知されるようになりました。2021年現在では、草間彌生や宮島達男、安藤忠雄などの有名アーティストの作品も島内に多く展示されています。
1979年に開館した国内でも希少だった現代美術館「原美術館」(東京都品川区)を母体に、1988年、別館となる「ハラミュージアムアーク」(群馬県渋川市)が開館。2021年4月には、両館が統合する形で「原技術館ARC」に改称されました。
美術館の広々とした敷地を活かし、館内外にたくさんの現代アート作品を展示。外にはアンディ ウォーホル、ジャン=ミシェル オトニエルなどの作品が、内には草間彌生や奈良美智、宮島達男、森村泰昌などの作品が並びます。
敷地内には、現代アートに関連する各種商品を扱ったショップ、食事やデザートを楽しめるカフェなども常設。終日楽しめる施設として、日ごろから多くの来館者で賑わっています。
福岡の観光スポットとして有名な大濠公園内にある美術館。古美術から現代アートまで、実に約16,000点もの作品を所蔵する九州屈指の美術館です。
16,000点の所蔵作品のうち10,000点以上は近現代アート作品。草間彌生の作品も33点ほど所蔵し、有名な「かぼちゃ」シリーズはもとより、「灰皿」や「ドレス」「自画像」「帽子」など、知る人ぞ知るレアな名作の数々も所蔵しています。
館内には展示物のほか、ミュージアムショップやカフェ、レストラン、キッズスペースなどを用意。大濠公園内の他の施設とあわせて、家族が終日楽しめる充実の空間です。
「人と農と食とアート」をテーマに、2019年、千葉県木更津市にオープンした総合施設。レストランやカフェ、アートスペース、太陽光エネルギー設備、宿泊施設、自然を満喫できる数々のイベントや遊びなど、ジャンルにとらわれない総合的な体験を満喫できる大型施設です。
アートスペースでは、草間彌生やファブリス・イベール、カミーユ・アンロ、アニッシュ・カプーアなどの現代アーティスト作品をメインに展示。大自然に囲まれた贅沢な環境で、著名現代アートの数々を満喫することができます。
私はこの水玉一つで立ち向かってやる。これに一切を賭けて、歴史に反旗を翻すつもりでいいた。
発症当時は不治の病といわれていた統合失調症よって、見るものすべてに水玉や網目が浮かんでいた草間。それにただ絶望するのではなく、アートに昇華するのが強いですね。
水玉については「作品を作るとき、特に水玉模様を強制的に持ってこようと思っているわけではないのです。いつも自然に水玉模様ができるだけ」とも語っています。
引用元:BAZAAR https://www.harpersbazaar.com/jp/celebrity/celebrity-buzz/g30236370/words-to-live-by-yayoi-kusama-lift2-191231-crfb/?slide=3
私は、芸術の力、愛の力をもって、世界中に平和と愛の素晴らしさを届けたい。だから愛を込めて、一生懸命描くの。もっともっと描き続けます
2014年の回顧展に際しての発言。いまだ3日に1枚のペースで作品を生み出し続けるという草間。10歳のころから自殺を望んでいた少女が、もっともっと描き続けたいと願えるアートのパワーはすごい!とただただ感動します。
昨夜智くんの口から名前が出て驚いたけど、今日は草間彌生美術館のグループ展『ZERO IS INFINITY』観てきました❤️
— みう (@miumiu3685) March 8, 2020
開館当初以来なので、約2年ぶり。
『無限の鏡の間』シリーズの最新作も展示されてるし、屋上はかぼちゃの代わりにナルシスの庭のステンレスボールがいっぱいでした💙 pic.twitter.com/xXn6potNKu
先日行きました、「霧島アートの森」320円でかなり楽しめます。森の中にたくさんの立体アートが。
— ma-san (@masan22463956) March 6, 2020
そして、草間彌生さんの作品が目を惹きます。 pic.twitter.com/tiJStJcjqQ
#コロナばっかりで気が滅入るから好きな美術品を共有しようぜ
— 伊簔木サイ (@saichanmys) March 5, 2020
草間彌生さん。こうしてみるとわけがわからないのだけど、これらに囲まれると、愛としか呼べない光のシャワーを浴びてるみたいに感じるの。 pic.twitter.com/i7A7uPb6MY
2023.1.29更新
2023年1月2日から22日にかけて、ルイ・ヴィトンが東京・原宿にポップアップストアをオープンしました。「ルイ・ヴィトン×草間彌生」コレクションの発売に合わせたオープンです。また、主要店舗やコンセプトストアを構えるDOVER STREET MARKET GINZAでも期間限定のスペシャルディスプレイが展開されました。
第一弾コレクションのテーマは「ペインティッド ドット」「メタル ドット」「インフィニティ ドット」「サイケデリック フラワー」。まさに「ルイ・ヴィトン×草間彌生」の世界観です。草間彌生らしい水玉模様やパンプキンなどのモチーフが店内のディスプレイをジャックしました。
2022.12.26更新
2012年にルイ・ヴィトンが草間弥生とのコラボレーションを行い、さまざまな反響を呼んでから10年が経過した今、再度のコラボレーションが実現。2023年1月から展開される「ルイ・ヴィトン×草間彌生」コレクションの発売を祝い、東京が水玉模様に彩られるというイベントが開催されました。
例えば新宿東口、渋谷スクランブル交差点、ZeroBase渋谷、東京駅(行幸通り)、ドーバーストリートマーケット銀座、プリンス芝公園、増上寺、東京タワーといった7か所で水玉模様が降り注ぎました。そのほか新宿と渋谷ではコラボ動画が公開されるなどさまざまな場所でイベントを実施。東京の街が草間彌生ワールドに染まりました。
2022.11.13更新
香港の西九龍文化区に2021年オープンした美術館、「M+」(エムプラス)。同館では、オープン1周年の記念日である2022年11月12日より、草間彌生の大規模個展である「Yayoi Kusama: 1945 to Now」を開催。 M+の1周年を記念するビッグイベントに位置づけられており、日本国外以外でのアジア地域では最大規模のイベントとアピールされています。展示内容は表題にもある通り、草間彌生のこれまでの足跡を辿る回顧展となっており、絵画、ドローイング、彫刻、インスタレーション、そしてアーカイブ資料など、総勢200点以上にもなるとのこと。会期は2022年11月12日から2023年5月14日までとなっています。
2022.10.26更新
2022年12月に開業予定となっているニューヨークの「グランド・セントラル・マディソン駅」に、草間彌生が手掛けた巨大なモザイク画が設置され、駅利用者が無料で閲覧できるようになる旨が発表されました。 これはニューヨーク州都市交通局(MTA)の傘下組織で、現代アートを通した公共交通の利用を推進しているMTA Arts & Designという機関が、件の新駅に展示するアート作品の製作を草間彌生と造形作家のキキ・スミスに依頼したことで実現の運びとなったとのこと。 展示されるモザイク画は床から天井まで、面積約223平方メートルに及び、うちひとつは長さ約31メートルという巨大なもの。モザイク画の内容はまだ明らかにされていないものの、お披露目が待ち遠しい限りです。
2022.9.23更新
松本市美術館で「草間彌生 版画の世界」が開催されています。草間彌生は、松本市出身の芸術家です。版画作品を初めて発表したのは1979年のことでした。体や心の不調により、苦悩を想起させる作品が多い中でも、版画作品では華やかなモチーフも表現されているのが特徴です。同美術館では、シルクスクリーン、エッチング、リトグラフ、木版といった版画作品353点を収集し、展覧会に合わせて全所蔵作品の額装を完了。初めて展示する作品も多数あります。展示は6章構成。来館者からは、「草間さんのイメージが変わった」「作品の数に圧倒された」などの声が上がっているそうです。開催期間は、9月25日までです。
2022.08.22更新
東京都品川区にある現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM」にて、長年ファッションビジネスに携わってきた桶田俊二・聖子夫妻による「YES YOU CAN −アートからみる生きる力−」展が開催されています。
この展覧会では、草間彌生を始め、近藤亜樹やジャデ・ファドジュティミ、山下紘加などパワフルでポジティブな女性作家の作品およそ35点を展示。全て桶田夫妻が一目惚れし、今回の展覧会のために選んだ作品となっていることから、国内外の現代アート作品を心ゆくまで堪能できる展覧会となっています。10月16日まで開催。
2022.07.13更新
青森県立美術館で、7月9日より草間彌生の作品51点を展示するコレクション展「2022-2:サマータイム・サマータイム」が始まっています。今回展示されているのが、1950年代から2000年代に製作された作品。網目や水玉の模様をモチーフとしている立体作品や空間芸術などさまざまな作品が訪れる人の目を楽しませています。
展示エリアはファッション系・1957年の渡米前後の作品といったように、テーマごとに4つの部屋に分けられており、草間彌生の世界を堪能しながら、その軌跡をたどることができる展示となっている点が特徴です。
2022.06.08更新
2022年5月13日、アメリカ・カリフォルニア州で開催されたルイ・ヴィトンの「2023年プレ・スプリング(クルーズ)・コレクション」で、草間彌生とのコラボレーションによる新作バッグが発表されました。
発表されたバッグは2種類。草間作品の象徴でもある水玉模様をカラフルにあしらったタイプと、銀色の水玉を立体的に飾ったタイプです。
1854年にブランドが立ち上げられて以来、ルイ・ヴィトンは数々の巨匠アーティストとのコラボレーション作品を発表してきました。実は草間彌生とのコラボレーション作品も、今から10年前の2012年に発表されています。前回と今回の作品とを比較すれば、絵画やスカルプチュアでは感じ取れない草間内部の変化・進化が見つかるかもしれません。
第2弾となる草間とヴィトンとのコラボ作品。ローンチは2023年1月とされていますが、詳細は追って発表されるとのことです。
2022.05.27更新
2022年5月13日から、渋谷区神宮前にあるジャイル・ギャラリーで「世界の終わりと環境世界」と題したアート展が開催されています。
展示作品を手掛けるアーティストは、草間彌生、荒川修作、大小島真木など計7名。核の脅威、環境破壊、地球温暖化など「世界の終わり」を思わせる現代の人間社会において、人間と自然の関係をミクロとマクロの視点から見つめ直すことが同展のテーマです。
展示される草間作品は「草間の自己消滅」(1967年)。ひまわり畑でひまわりに埋もれる草間自身を描いた作品で、その作品の背後には1960年代後半から日本で高まった反戦運動の影を感じ取ることができます。草間彌生美術館(新宿)にある「ひまわりの部屋」の原点と言える作品かもしれません。
ジャイル・ギャラリーの「世界の終わりと環境世界」は、2022年7月3日までの開催予定。入場料は無料。アクセスは東京メトロ「明治神宮前駅」から徒歩3分です。
2022.04.12更新
2022年3月3日から8月28日まで、東京新宿にある草間彌生美術館で草間の企画展「心の中の詩」が開催されています。無限に生まれる草間の想像力とシュールレアリスム的な表現力を軸に、1949年の初期作品から直近2022年の作品まで、館内では世界初公開の作品も含めて約50点が展示されています。
5階建ての館内のうち、1階から4階までを企画展に利用。1階エントランスでは大型の立体作品「真夜中に咲く花」(2010年)とともに、過去の展覧会の記録写真やポスターなどの資料がスライドショーで公開されています。 2階では注目の「残夢」(1949年)を公開。現存する草間の数少ない日本画の一つでもあり、また、以後の草間のシュールレアリスム性の原点とも言える貴重な作品です。
3階では、現在もなお制作が続いているシリーズ「わが永遠の魂」(2009年~)を展示。草間の言う「心の中に次々と湧き上がるアイディア」らしいものを、ほぼ即興で描いた抽象的な作品群です。 4階では、部屋全体を用いたインスタレーション「I’m Here, but Nothing」(2000/2022)を展示。紫外線ライトで発光するたくさんの水玉で埋め尽くされています。
開館時間は11:00~17:30。祝日を除く月火水は休館。1入場90分の定員制で、チケットは同美術館の公式ウェブサイトのみから購入が可能です。
2022.03.3更新
2022年2月14日、韓国の競売会社「ソウルオークション」は、同22日に開催されるオークションに草間彌生の作品が出品されることを発表しました。 出品される作品は「無限の網のうちに消滅するミロのビーナス」。草間の代表作の一つとして知られる「無限の網」(絵画)と、網に覆われたビーナスの彫刻を組み合わせて生まれた作品です。
1998年にニューヨークで開催された草間の個展で10点の作品が出品されましたが、今回オークションに出品される「無限の網のうちに消滅するミロのビーナス」は、それら作品群の中の1点となります。 入札は40億ウォン(約3億8500万円)から。2021年11月に同じく韓国で行われたオークションでは、かぼちゃをモチーフにした草間作品が54億5000ウォンで落札されて話題となりました。今回もまた話題のオークションとなりそうです。
2022.03.3更新
2022年2月2日、大阪中之島に待望の「大阪中之島美術館」が開館しました。開館の構想が始まってから約40年。まさに夢の美術館のオープンです。 開館を記念し、同館では2月2日から「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」を開催。所蔵する約6,000点の美術作品の中から約600点を厳選し、「Hello! Super…」で一般公開しています。
今回の展示会で厳選された作家は、佐伯祐三や北野恒富、池田遙邨、吉原治良、今井俊満、草間彌生、杉本博司、森村泰昌、モディリアーニ、マグリット、ダリ、キリコ、ジャコメッティなど。いずれも美術愛好家の間ではビッグネームとして知られる作家でしょう。
草間作品に関しては、今回の展示会で公開される作品を含め、同館では計15点を所蔵。「アキュミレーション」(1960年)や「無限の網(B)」(1994年)、「幻の光」(1995年)など。いずれの作品も同館の公式HPで詳しく紹介されているで、関心のある方はチェックしてみてください。 「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」の開催期間は、2022年2月2日から同年3月21日まで。月曜休館日を除き、午前10時から午後5時まで展示中です。
2022.02.09更新
福井県大野市在住の男性が個人所有している美術品を、市が借り受けて展示するイベント「個人コレクション展」が開催されています。展示作品の中には草間彌生や岡本太郎など、世界的に知られる現代アーティストの作品もあることから、市内だけではなく広く話題を集めそうです。
展示される草間作品はシルクスクリーン3店。1992~1993年に制作されたもので、いずれも水玉や網模様によるかぼちゃが描かれた草間らしい作品です。また、岡本作品は「太陽の塔」のリトグラフが公開されています。
草間、岡本の他にも、ロサンゼルス現代美術館新館の建築を手掛けた磯崎新、いわゆる「もの派」をリードしたことで知られる関根伸夫、大野市にゆかりのある靉嘔ら、計17名のアーティストの作品を26点展示中。
公開期間は2022年1月29日から同年3月21日まで。公開時間は午前9時から午後5時。月曜・祝日は休館となります。
なお、大野市が行う「個人コレクション展」は今回が3回目。今後も未発掘の個人コレクションが公開されることが期待されます。
2022.01.07更新
草間彌生の姿が映った白黒写真による作品「The Obliterate of Monalisa with Polka Dots」が、初めて一般公開されることになりました。公開される場所は、草間の熱烈なファンが多いことで知られる韓国です。
公開される「The Obliterate of Monalisa with Polka Dots」は、草間がニューヨークで活動中の1968年、ビル・バロン氏によって撮影されたもの。草間自身の姿だけではなく、草間が当時住んでいた家の住所が刻まれた消印など、ファンにとっては見逃せない要素が随所に見られる作品です。草間彌生記念芸術財団の所有ではなく作品が一般公開されるのは、今回が初めてのこと。
作品の所有者は、化学系中堅企業「バードリー」を経営しているウィ・スンヨン工学博士。博士は、2012年に草間とルイヴィトンがコラボして発表したコレクションを見たことをきっかけに、草間作品に魅了されたそうです。以後、日本やアメリカに在住の知人を通じ、草間に関連する様々な資料の収集を始めました。収集済み資料の数は、実に300点を超えるそうです。今後は展示やオークションなど様々な方法を通じ、収集した草間の資料を広く公開していく予定だと、博士は語っています。
2022.01.07更新
2021年12月1日に香港で開催されたイブニングオークションで、草間が2013年に製作した「南瓜」が6254万香港ドル(手数料込みで約9億900万円)で落札されました。コレクションではなく単独の作品としては、これまでの草間作品のオークションの中でも最高落札額となります。ちなみに、それまでの草間作品の最高落札額は、2019年にサザビー香港で落札された「無限の網(INTERMINABLE NET 4)」(1959)の約6243万香港ドル(約9億700万円)でした。
なお今回のオークションでは、彫刻作品の「南瓜」も5545万香港ドル(約8億570万円)で落札されました。草間の彫刻作品として、こちらも最高落札額を更新しました。
ちなみに、前月(2021年11月)に韓国で開催されたオークションでは、1981年発表の絵画「南瓜」が54億5000万ウォン(約5億2200万円)で落札されています。韓国国内で行われた草間作品のオークションの中では、こちらも過去最高額となるそうです。草間作品の人気は衰えるところを知りません。
2021.11.24更新
2021年11月15日、ソウルオークションセンターは、同月23日に江南センターで開催される「冬のオークション」にて、草間彌生の一作品が54億ウォン(約5億2000万円)からのスタートで出品されることを明らかにしました。
仮に54億ウォンで落札された場合、過去に韓国内で行われた草間作品のオークションの中では最高額を記録(過去最高は36億5000万ウォン)。また、2021年に行われた韓国内での全オークションの中でも、最高額(42億ウォン/マルク・シャガール)を記録する可能性が出てきます。
出品される草間の作品は、背景を黒色ベース、対象を黄色ベースにした絵画「南瓜」。草間のシンボルテーマでもあるカボチャです。
過去、草間は多くの「南瓜」を発表してきましたが、それら一連の作品群の中でも、今回の「南瓜」は最大級のサイズのもの(50号)。なお「南瓜」が本格的に連作されるようになった時期は1980年代ですが、今回出品される「南瓜」は1981年の作品。1980年代作の「南瓜」が韓国内で取引されたことは、過去にありません。
今回のオークションに出品される作品は合計127点。全作品を合わせて110億ウォン規模となりますが、うち約半分が草間の「南瓜」一作品で占めることになります。
2021.08.18更新
落札された作品は「無限の網」シリーズ2点とその関連資料のNFT。落札額は1億500万人民元。日本円にして、実に約17億8000万円です。
当企画は、「上海嘉禾」とNFTマーケットプレイス「CryptoArt.Ai」とが共同で開催したもの。「無限の網」(1959,c1979)の2点、および流通文書2作、展覧会資料、証明書、出版カタログなどの関連資料のNFTが出品され、3800人民元(約6億4500万円)からスタートしました。
参考までに、草間彌生のこれまでのオークションレコードは6240万香港ドル(約8億8100万円)。2019年にサザビーズ香港で落札された「無限の網 #4」でした。草間のシングルロットとしてのオークションレコードが、今回、また更新された形です。
なお、草間彌生の作品は、その全てが公に公開されているわけではありません。このサイトに立ち寄った方の中にも、もしかすると草間の作品を個人所有している方がいるのではないでしょうか?
草間の作品については、今回のように驚愕の価格で落札されることが珍しくありません。もし個人所有しているならば、一度、専門機関で鑑定相談してもらってはいかがでしょうか?
2017年には、世界で最も売れた女性アーティストとして6560万ドル(約71億8000万円)を売り上げるなど、世界的な人気を誇るアーティストです。その作品価値はここ10年で50倍にも跳ね上がっています。
現代アートから骨董・古美術までを扱う「本郷美術骨董館」代表。20歳から草間彌生の作品を集めているコレクターでもある。BSフジで放送中の、若手日本アーティストを紹介する番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」制作提供も行っている。お店では鑑定をするかたわら、テレビ・ラジオなどにも出演し、現代アート界を盛り上げている。
草間彌生をお題にクイズを作ったら、水玉かかぼちゃがあがるであろうほど、有名なモチーフ。
全国各地、色んな場所でかぼちゃオブジェを見ることができます。