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自己消滅(網強迫シリーズ)

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作品解説

草間彌生「自己消滅(網強迫シリーズ)」

引用元:This is Media https://media.thisisgallery.com/works/yayoikusama_07

草間彌生は、幼い頃から視界が水玉に覆われるという幻覚に悩まされており、恐怖から逃れるためにその光景を書き留めるようになりました。1957年頃にアメリカに渡りニューヨークで活動をスタートした草間彌生は、「ネット・ペインティング」で注目を集めるようになります。このネットペインティングとは、キャンバスを小さな網目状のストロークで埋めていくもの。さらにこういった手法は、数々のモチーフやオブジェを作品に集積させる「アキュレーション(集積)」に発展していきます。その中で、草間彌生は自分の体も作品の中の集積として取り込むといった表現を行うようになりました。

ここで紹介している「自己消滅(網強迫シリーズ)」は、こういった手法により描かれた作品となっており、自らの体や周り、空間に水玉や網目が広がっていくことにより、自分の体も水玉や網目の中に埋没していきます。それぞれが生命を象徴する水玉や網目に自らの体が覆われることで、自己も他者も宇宙の全てが消滅する、このようにして、シリーズ「自己消滅Self-Obliteration」が生まれています。

作品詳細

自己消滅(網強迫シリーズ)を見られる美術館

2022年12月現在、自己消滅(網強迫シリーズ)は作家蔵となっていることから、こちらの作品を見られる美術館の情報は得られませんでした。

2017年に国立新美術館で行われた国立新美術館開館10周年 草間彌生 わが永遠の魂」ではこちらの作品を見ることができたようです。そのため、草間彌生の作品が見られる美術展に足を運ぶことによりこちらの作品を見られる可能性もゼロではないかもしれません。ぜひ作品を見たいと考えている方は、展示会情報をよくチェックしておくことをおすすめします。

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