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死の海を行く

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作品解説

草間彌生の「死の海を行く」は、ミクストメディアで制作された立体作品です。ミクストメディアとは性質や種類の異なる複数の媒体もしくは素材を用いる技法を指します。

草間の手掛ける作品は、水玉や網の目など同じ形態を執拗に反復するのが特徴で、布製の突起物も草間の立体作品でよく見られるモチーフです。死の海を行くでも舟が銀一色に塗られた布製の突起物で覆われており、舟の上には銀色の葡萄やパイナップルなどの果物が載せられています。

草間は幼小の頃から統合失調症や強迫神経症からくる強迫観念に悩まされており、それを作品に昇華することで乗り越えてきたとのこと。「死の海を行く」も、迫りくる強迫観念という波のなか、希死念慮と戦ってきた草間の人生を舟という形で表現したのかもしれません。

作品詳細

死の海を行くを見られる美術館

死の海を行くは、東京都現代美術館に所蔵されています。東京都現代美術館では、死の海を行くのほかにも草間彌生の作品を多数所蔵。東京都現代美術館の所蔵品は、年に数回開催されるMOTコレクション展で見ることができます。公開される作品は展示会によって異なるため、気になる方は東京都現代美術館の公式HPでご確認ください。

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