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世界のアート市場規模は2017年の調査で7兆1344億円。日本はたったの(?)3260億円。(2018年調査)
世界のシェア1位はやはりアメリカで42%、2位の中国は21%、3位はイギリスで20%となっています。
こういった状況について、「日本は文化が遅れている」という声もありますが、当サイトでインタビューした、1年に最低1作品(ワンピース)を購入することを条件のひとつに掲げたアートファンの集まり「ワンピース倶楽部」主宰の石鍋博子さん曰く、「ヨーロッパは冬はとても寒いので、どうしても家にいる時間が長くなりますよね。そんな中で少しでも家で楽しく過ごそうと思って、アートを家の中に飾るという文化が根付いていきました。でも、日本は、四季の色彩が繊細で豊かなので、あえてアートを切り取って家の中に入れるという発想がそもそもありませんでした。風土の違いが習慣の違いに繋がっているだけだと思っています」とのことです。
常人の私たちでは信じられない金額で取引されることも多い現代アート。2018年に落札されたデイヴィット・ホックニーの「芸術家の肖像画(プールと2人の人物)Pool with Two Figures」は、なんと約102億の値がつきました。これは2020年3月現在も最高額をキープしています。
それまではジェフ・クーンズによる「バルーン・ドッグ(オレンジ)」の65億円が最高でした」。
ホックニーは、「プールと人物」をモチーフに作品を描いており、自身のセクシャル(カミングアウト済み)を積極的に作品に投影させています。その彼の代表作ということもあり、この金額になりました。
日本でもおなじみのアンディ・ウォーホルとは親友だったそう。
新型コロナウイルスの影響で、アートフェアなどのイベントの中止が相次いでいます。実は編集部員も、「アートフェア東京2020で1作品買って、アートデビューする!」と意気込んでいただけに、ガッカリ。
ただしそのかわりに、インターネットで楽しめるイベントも増えており、アート購入初心者にとって敷居が若干下がっている状況でもあります。
ピンチをチャンスに!家でアートを楽しんでみるのもいいのでは。家にいる時間が長くなりがちな今、アートを買って家に飾るのも、気持ちが明るくなっておすすめです。
群馬県前橋市の中心部に、「FROM THE HEAVENS」などのカラフルな文字が踊る白い4階建ての建物があります。近くを通った人はきっと「いったいこれは何の建物だろう?」と思うことでしょう。 この建物こそ、一時マスコミでも話題となった現代アート満載の宿泊施設「白井屋ホテル」です。2020年12月というコロナ禍の中にオープンしたにも関わらず、そのコンセプトに惹かれた現代アート好きの人たちが、全国から数多くホテルを訪れているとのことです。
外壁に踊るカラフルな文字は、コンセプチュアル・アーティストとして知られるローレンス・ウィナー(アメリカ)の作品。建築・内装設計を手がけた一人は、気鋭の建築家・藤本壮介。そして施設内は、レアンドロ・エルリッヒや杉本博司、塩田千春など、今をときめく現代アーティストたちの作品で埋め尽くされています。
ホテルをプロデュースしたのは、前橋市出身で眼鏡の「JINS」創業者・代表取締役でもある田中仁氏。その卓抜した企画力・行動力で、ホテル開業までのすべてのプロセスの陣頭指揮をとりました。
コロナ禍で外国人の来日者数が激減している中、外国人観光客が好んで訪れていた日本の百貨店は苦境に立たされています。そのような中、新たに百貨店は日本人の「新世代富裕層」と呼ばれる客層に注目。コロナ禍の影響で海外旅行や外食を控えざるをえなくなった「新世代富裕層」は、その資金的な余力を現代アートや高級腕時計に回し始めた、と百貨店のバイヤーたちは分析しています。
この流れに合わせる形で、2021年2月22日、福岡の老舗百貨店・岩田屋本店は、本館2Fに現代アートギャラリー「ギャラリーコンテナ」をオープン。バンクシーやジュリアン・オピー、カウズなど、人気作家の作品を所せましと取り揃えました。
この動きは他の百貨店にも伝播。大丸心斎橋店では本館8Fの美術フロアで現代アートの取り扱いをスタート。三越日本橋店でも、6Fの美術フロア内に現代アート専門のスペースを設置しました。
百貨店が扱う美術品と言えば、かつては古美術や近代美術が中心でしたが、コロナ禍の影響により潮流が変わってきたかもしれません。美術市場における現代アートへの期待が高まっています。
一般社団法人日本現代美術商協会とミューゼオ株式会社は、2021年3月2日より、オンラインによる現代アート専門番組「CADAN Art Channel powered by MUUSEO」をスタートさせました。
具体的な配信内容は、画廊や展覧会を訪れてアーティストに話を聞く「画廊放浪記」、現代アートのコレクターの自宅を訪問する「アート大好き!現代美術!コレクターのお宅訪問」、アートフェアの会場でブースを巡りながら魅力を紹介する「Go To アートフェア」などです。
将来的には、プログラムの拡充と並行してオンライン・アートフェアを開催するなど、オンラインとオフラインとの垣根を超えたスタイルをベースにしつつ、多くの人が現代アートと接する機会を創出していきたいとのことです。
現代アートのサブスクリプションサービス「Casie(かしえ)」では、「ちょっとアートを楽しみたい」という人にぴったりの、プチアートの提供を2021年4月13日よりスタートしています。
内容は月額2,200円で、最大縦25cm×横20cmの「大きすぎず、小さすぎない、ちょうどいいサイズのアート」がポストに届くというもの。作品は全て1点ものの作品となっており、特設Webページに掲載されています。2021年4月13日現在で1,300点以上の作品がラインアップされており、この中から自分のお気に入りを楽しむことができます。
この作品は、最大1ヶ月に1回交換ができるため、季節や気分の変化に合わせて異なる作品を部屋に飾れます(月額料金の一部はアーティストに還元されます)。
また、壁に穴を開けずに飾りたい、というニーズに応えてくれるのも嬉しいところ。もちろん立てかけて飾ることもできるのでこれまでアートにあまり触れてこなかったという人も、可愛らしいサイズのアートから取り入れてみてはいかがでしょうか。
さらに、このプチアートの提供開始に合わせ、専用のボックスも用意されています。このボックスは、複数の女性ユーザーと共同開発されたもの。こちらのボックスも併せて楽しむのもおすすめです。
近年、絵画への投資に注目が集まっていることをご存知でしょうか。とあるギャラリーでは、展覧会の初日に700〜800万円ほどの作品が売れることもあるのだとか。このように、時価100万円を超えるアートが飛ぶように売れています。
これまで、アートには「富裕層が所有するもの」というイメージが根強かったものの、近年では投資を目的として幅広い層が絵画を購入するようになってきました。中には、作品そのものを購入するのではなく、「オーナー権」を購入するという選択をする場合も。投資を行いたいけれど、株式はちょっと…と考える方は、株式以外の投資先を探していた人中心に、絵画のオーナー権を購入できるサービスを利用するという傾向もあるようです。
また、2021年3月には京都で「アーティストフェア」が行われました。このフェアには美大を卒業したての若手アーティストの作品が多く展示されていましたが、この会場では来場者が「未来のバンクシー」に期待をして、絵画を購入するという光景が見られました。
しかし、一方では「将来絵画が資産価値になる」というキャッチフレーズに警鐘を鳴らす声もあります。やはり才能が花開く作家は一握りであるのが現実です。作家を応援するのではなく「値が上がるかも」という考えから絵画を購入するのには疑問を感じる声もあるようです。