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No.F

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作品解説

No.Fは、1958年に日本を離れてニューヨークに移住した草間が、無限の反復と空間というアイディアを駆使して制作した「Infinity Nets(無限の網)」シリーズの1つです。Infinity Netsシリーズは草間がアメリカで最初に認められた作品で、びっしりと描き込まれた図形が網目模様に見えることから、「ネット・ペインティング」とも呼ばれるようになりました。

No.Fは、白い網状のループと円弧のパターンが黒い背景の大きなキャンバスを覆っており、ループと円弧が生み出す奥行きと動きが作品に立体的な印象をもたらしています。一連の反復と、キャンバス全体を覆うように描くオールオーバーペインティングの手法を組み合わせているのが特徴で、これらの制作プロセスは草間にとって一種のカタルシスとなっているとのこと。「自分自身を忘れ、永遠と一体となり、環境の一部になる」と語っています。

作品詳細

No.Fを見られる美術館

No.Fは、MoMaの愛称で知られるニューヨーク近代美術館で展示されています。ニューヨーク近代美術館では近代美術を中心に10万点以上の作品がコレクションされており、ニューヨークの人気観光スポットの1つ。草間の作品のほかに、ゴッホやセザンヌ、ピカソ、モネなどの巨匠の作品も展示されており、見どころの多い美術館です。

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