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「タジカラ男(お)」は、自身の足を筆がわりに使って描くフット・ペインティングで描かれた作品のひとつです。非常に力強いタッチで描かれており、赤と黒の色彩が印象に残る作品。1969年に制作されたもので、作品サイズは縦114cm×横88cmとなっています。
このフット・ペインティングとは、床にキャンパスを広げて天井から吊るしたロープに捕まり、自身の足で力強く描いていくもの。足を絵筆として使用するというこれまでにない方法で描かれている白髪一雄の作品は、世界的にも高い評価を得ています。
こちらの作品は、1989年に兵庫県加西市の美術館建設計画に伴い130万円で購入されたものの、その後建設計画の中止となったことで2017年に加西市から尼崎市へと寄託されています。
以上の経緯から、こちらの作品は尼崎市総合文化センターの白髪一雄記念室の所蔵となっています。同記念室では年に2回の展示替えを行っているとのことですので、実際に目にする機会もあるかもしれません。 また、加西市のデジタルミュージアムでも鑑賞可能となっていますので、実際に展示している場所まで足を運ぶのが難しい場合には、まずはデジタルミュージアムを利用して鑑賞する方法もひとつの選択肢であるといえます。