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奈良美智の代表作のひとつである「Missing in Action」。ひとりの子どもがじっとこちらを見ている姿が描かれていますが、左右の目の色が異なるのが印象的な作品です。無表情ではあるものの、さまざまな感情を宿した上での無表情にも見え、この絵を鑑賞するときの気持ちにより絵の見え方が異なってくることでしょう。
独特の雰囲気を持っているこの作品は、縦150.0×横137.0cmというサイズの大きさもあり一度目にしたら忘れられなくなりそうなインパクトがあります。作品を見ているこちらの「本音」と「建前」を見透かされそうな視線に、思わず引き込まれてしまう作品といえるでしょう。
奈良美智の「Missing in Action」を所蔵する広島市現代美術館は、1989年開館の市立美術館。黒川紀章が設計したことでも知られており、奈良美智やアンディ・ウォーホル、アルベルト・ジャコメッティなど国内外の現代アートの作品を所蔵しています。
また、同美術館は「Hiroshima MOCA」という愛称を持つ美術館でもあり、丸木位里・俊の「原爆の図」など戦争と原子爆弾の壮絶さを世の中に伝える作品を所蔵している点も特徴のひとつとなっています。