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Silent Violence

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作品解説

《Silent Violence》に描かれているのは、奈良美智の作品群にたびたび登場する、幼い少女の姿。丸みを帯びたフォルムや淡い色彩は、いわゆる「かわいらしさ」を想起させますが、こちらを睨むような鋭い眼差しが、その印象を大きく裏切ります。

鋭く睨みつけるような目つき、そして手に握られたバット。声高に主張することはなくとも、画面には確かな「暴力性」が潜んでいます。それは直接的な衝突や破壊ではなく、内側に押し込められた感情が生む、沈黙した攻撃性のようにも感じられます。

作品詳細

作家紹介:奈良美智について

大きな目をした子どもや、どこか反抗的で物憂げな表情のキャラクターを描いた作品で知られる奈良美智。一見するとシンプルで親しみやすい画風ですが、その奥には孤独や不安、怒り、人の弱さといった感情が静かに込められており、見る人それぞれの記憶や心情にそっと触れるような印象を与えます。

1959年、青森県弘前市生まれ。愛知県立芸術大学大学院を修了後、ドイツ・デュッセルドルフ芸術アカデミーで学び、その後はケルンを拠点に制作活動を行ってきました。

2000年以降は拠点を日本に移し、現在は栃木県を中心に活動。ニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめ、世界各地の美術館に作品が収蔵されるなど、日本を代表する現代アーティストの一人として広く知られています。

Silent Violenceを見られる美術館

《Silent Violence》は、タグチアートコレクションに所蔵されています。
このコレクションは、ミスミグループ創業者・田口弘によって築かれたもので、アメリカン・ポップアートを起点に、世界各国の現代美術作品を幅広く収集してきました。絵画に限らず、立体や写真、映像など、多様な表現を含む点も大きな特徴です。

タグチアートコレクションの根底にあるのは、「作品は人に見てもらってこそ意味を持つ」という考え方です。そのため、特定の美術館を構えず、全国各地の美術館で展示を行うスタイルをとっています。首都圏だけでなく、現代アートに触れる機会が限られた地域へも、積極的に作品を届けてきました。

《Silent Violence》の展示場所や時期は固定されていないため、鑑賞を希望される場合は、最新の展示情報を事前に確認することをおすすめします。

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