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東京の森の子

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作品解説

麻布台ヒルズの中央広場に設置された、奈良美智によるブロンズ像《東京の森の子》(2023)。高さ7メートルを超える本作は、作家が継続して取り組んでいる「森の子」シリーズの中でも最大級の彫刻作品です。

「緑に包まれた都市空間」という設計コンセプトに呼応するように、周囲の植栽と調和した配置がなされています。ブロンズという重厚な素材を用いながらも、その佇まいはあくまで穏やか。針葉樹を思わせる円錐形の頭部が空へと伸びるシルエットは、都会の風景に自然の柔らかな気配をもたらしています。

広場を歩きながら眺める角度を変えることで、輪郭や表情が多角的に変化するのも本作の魅力です。訪れる時間帯や光の当たり方によっても、また新たな一面を見せてくれます。

作品詳細

作家紹介:奈良美智について

奈良美智は1959年青森県生まれ。愛知県立芸術大学大学院を修了後、ドイツのデュッセルドルフ芸術アカデミーに学び、長年にわたり国際的な評価を得てきた現代アーティストです。世界各地の主要な美術館で個展を開催し、その作品は多くの公的コレクションに収蔵されています。

大きな瞳でこちらを見つめる少女は、奈良作品を象徴するモチーフのひとつです。その表情は、単なる愛らしさだけでなく、孤独や強さといった複雑な感情を宿しており、見る人の心に深く訴えかける不思議な魅力を持っています。

表現活動は絵画だけでなく、木彫やブロンズなどの立体作品、陶芸など多岐にわたります。

東京の森の子を見られる美術館

《東京の森の子》は、美術館の展示室ではなく、麻布台ヒルズの中央広場にパブリックアートとして設置されています。屋外作品のため、開館時間を気にすることなく、自由に鑑賞できるのが特徴です。アクセスは東京メトロ日比谷線「神谷町駅」に直結しているほか、六本木一丁目駅や麻布十番駅からも徒歩で向かうことができます。

作品の印象は、時間帯や天候によって変化します。日中の明るい光の下ではくっきりとした輪郭が際立ち、夕方から夜には、街の灯りの中でまた違った表情を見せてくれます。ぜひ広場を歩きながら、角度を変えて鑑賞してみてください。

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